さいのじ@サイドイレブン

絶えずなんか欲しい

JR北海道に見る赤字の意味 いまそこにあるインフラの危機

f:id:side-eleven:20191213220340p:plain

たまには社会派ネタでも取り上げてみましょうか。

自分は別に専門家でも無ければジャーナリストでも無いですが、知識人で無ければ発言してはいけないって事でも無いと思います。

因みに私は鉄道の知識も無ければ興味も有りませんがちょっと気になったので今回のネタに取り上げてみようと思います。

JR北海道が札幌圏を除き赤字との事。

www.hokkaido-np.co.jp

f:id:side-eleven:20191213221012p:plain

札幌圏以外はすべて赤字という惨憺たる状況。

ちなみにこの札幌圏はどれくらいかというと・・・

f:id:side-eleven:20191213221135j:plain

JR北海道において黒字区間は小樽~苫小牧間の北海道全体においても非常に狭いエリアに集中してます。

それ以外の路線が赤字なのは利用するユーザーが少ないのと、広大な路線インフラ維持費が重く圧し掛かっているようです。

北海道は圧倒的クルマ社会

面積が広大な北海道は圧倒的にクルマ社会です。

私自身思い出してみるとJRに乗った記憶はもう何年前になるでしょうか・・・

おそらく新千歳空港に行くときに乗った機会が最後だと思いますが思い出せないくらいの昔だと思います。

その千歳空港も純正の駐車場はもとより、周辺には駐車場が充実していて車の乗り入れも用意です。

私は札幌圏在住ですが上記のようにいつJRに乗ったか思い出すのがやっとの位利用する頻度は少なく、公私ともに移動に用いるのはほぼクルマになります。

クルマ中心の街づくり

北海道はクルマ社会であるがゆえに町の様子も本州とは異なる部分も多いと思います。

例えば札幌のごく中心部を除き北海道ではコンビニには比較的広めの駐車場が必ず設けられています。

昔ながらの駐車場の無い店舗は姿を消し、駐車場は年々広くなっているような気がします。

またひと昔前の街の中心といえば駅周辺が一般的であったかもしれませんが、北海道では当てはまらないケースもあります。

駅周辺は地価が高くクルマでのアクセスも悪い事から商業施設は広く安い郊外に進出し、街の中心部としての駅の価値は薄れゆく印象です。

鉄道だけがインフラ維持費の負担

鉄道会社であるJR北海道はその線路も自社で管理しなくてはいけません。

それには冬の除雪や、台風による被害なんかも含まれます。

対する他の輸送手段であるバスやトラック輸送はインフラ(道路)整備の必要は有りません。

道路は国や道、市の管理で輸送手段だけ確保すればいいだけです。

この点が素人目からみてもフェアじゃないような気がしますけれども・・・

広大な路線網をもつその負担が数字に表れているのでしょう。

刻の流れ

 札幌圏以外赤字という状況は今後も変わる事は無いでしょう。

というか更に赤字に拍車が掛るくらいであるとすら思います。

あまり無責任な事は言えませんが、JR北海道が民間会社である以上利益を追求するという観点からバス路線化する等判断に迫られる部分も考えられます。

鉄道輸送の高効率は認めるところですが、如何せん採算が取れなくては意味が無いと思います。

慈善事業では無いのですから。

他の分野では

利用客の低迷によりサービスが維持できなくなる。

これはJR北海道だけに限った話だけではありません。

例えば水道や下水道の民営化によって、不採算地域へのサービスの停止。

ごく少数しかいない地域への維持費がペイ出来ないと見るや水道の供給の見合わせは充分に考えられる事です。

こうして書いていると辛くなってきますがこれが現実です。

 

次は明るい話題の記事を書きたいと思います。