やすりの数字はどんな意味があるか
ガンプラ製作、プラモデル製作において素組から一歩踏み込んで綺麗な仕上がりや塗装を行う場合において、つなぎ目やバリ取り、ゲート処理と耐水ペーパー、スポンジヤスリを用いて研磨を行って平滑な面を出す作業を行っていくのですが、今回はこのやすりの種類、数字について考察していきたいと思います。
数字は目の粗さを表してる
#80とか#600など#(ナンバーサイン)以下の数字がやすりのきめ細かさを表していて番手と呼ばれています。
感覚的に数字が小さいものが荒いという事は何となくわかりますが、この数字の意味は
1㎠あたりの研磨剤の数を表しているそうです。
例えば#80であれば1㎠あたり80個の研磨剤が分布している事になり、かなり研磨剤の粒が大きい事が予想されます。
研磨剤の粒が大きいという事はそれだけ引っ掻く傷も大きいものとなり、研磨の傷も大きくなります。
反対に#3000だと1㎠あたりに3000個の研磨剤が配置されていることから、非常に研磨剤の粒が小さくなくては配置されないのでツルツルとしたキメ細かい手触りを想像できます。
プラモデル製作に使う種類
プラモデルに紙やすりを使用する場合、どれくらいのヤスリを使うか。
私の場合ですが最近はパテとか造形を行う事が非常に少なくなっておりますので、最も荒いものでも#320位から、上は#1500程度で使い分けています。
標準の素組からのゲート処理やヒケ処理などは#400以上でも全然問題ないと思います。
これ以上荒い番手を使用すると確かに研磨量は増えるのですが、それに伴ってヤスリ跡が残ります。
サーフェイサーで消すことが出来るのは#600~
この荒いヤスリ跡をそのままに塗装を行うと、確実にヤスリ跡が塗装面に現れてしまいます。
なので荒くても#600番、或いは#800あたりで仕上げておかないと折角の処理が無駄骨となってしまいます。
また傷の目止め、塗装のプライマー効果を狙ったサーフェイサー、サフを吹いてもそのサフの番手によりますが、#600以下のヤスリ跡は消すことが出来ません。
やはりペンサンダーに行き着く
昔はヤスリ、研磨処理においてはタミヤの耐水ペーパー、フィニッシングペーパーを使っておりましたが、最近はめっきりと紙やすりの出番は減っております。
というか限定的に狭いところとか限られたシチュエーションでしか出番がありません。
研磨作業はこのブログでも何度も登場しておりますペンサンダーの独壇場です。
ペンサンダーと研磨スポンジシートの組み合わせで非常に効率的に且つ経済的に研磨作業を行うことが出来ます。
この研磨スポンジシートの番手であれば#400くらいでもゲート跡くらいゴリゴリ削ってくれます。
ただ調子に乗るとかなりヤスってしまう事になるのでスピードの調整と番手の調整は必須となりますが。
今回はやすりのお話でした。