先日富士フィルムのミラーレス一眼カメラX-T30のレンズキットを購入しましたのでそのレポートとこれでのデジカメ遍歴なんぞツラツラと記して参りたいと思います。
カメラ購入のきっかけはガンプラ撮影の為
私が本格的にカメラに興味を持ち始めたのは今から5年くらい前でしょうか。
ヤフオクでガンプラを売る為に綺麗な写真が撮りたいためにカメラを手に入れました。
全然カメラの知識が無い私はネットで情報を調べていくうちにSONYのカメラが良い事を知りました。
そもそもSONYがミラーレスカメラを作っていた事すら知らなかったのですが、当時中古でNEX-3Nを入手しました。
レンズ交換式のカメラはずーっと以前CANONのEOS Kissのフィルム版を持っていた記憶がありますが遠い昔です。
NEX-3Nの小柄ながらもシャッターを押したガチャンという手ごたえは今でも忘れられません。
スマホと違ってしっかりと写真を撮影するという行為に素人ながらハマりました。
ガンプラを綺麗にカッコよく撮りたい。
その一心でカメラに投資してきた訳です。
以来NEX-3Nから始まりNEX-5T→a6000→GH3、GX7mk2と来て現在のこのX-T30にたどり着いたわけです。
まあ恥ずいですが過去の作品をチラリとご覧くだせえ。
MGマラサイ改
RG Z
MGネモ スプリッターver
思い出すなあ。
あの頃はガンプラにかける情熱があった。
いまやアクアリウムに傾倒してしまっている自分に自戒を込めて写真をアップします。
再び情熱の火を灯さねば!
買い換えるきっかけ
ココ最近はパナソニックのGH3で写真と動画の両方を担ってきました。
GH3は非常に優れたカメラでa6000からGH3に乗り換えたのですが、ある種衝撃を受けたカメラでした。
a6000からGH3に乗り換える人なんて広い世界を探しても私くらいと思いますが、この時も色々迷ってGH3にしたわけですが大きな点はセンサーサイズがマイクロフォーサーズとなって小さくなる事でした。
これに伴って画質の低下が懸念されたわけですが、取り合えずそれほど酷くは無かったです。
但し明るいところ限定でという注釈が付きます。
普段撮影している場所は室内ながら照明が潤沢に焚ける環境なので本来の性能はあまり気が付いていなかったのかもしれません。
しかし最近アクアリウムをやるようになって気が付いたんですが水槽を撮るのが大の苦手なんですGH3.
水槽ってガラスなのでガンガン照明を当てる訳にもいかないので暗所性能が求められます。
いろいろ設定を弄ってみてもうまくいかない。
アクアリウム系のYouTuberの映像と見比べて天と地ほどの差です。
かなりショックでしたね。
照明を焚いている環境下では気が付かなかった性能が浮き彫りとなった訳です。
そうなるともう新しいカメラにする算段が頭の中で始まっていた気がします。
次なるカメラはどれにする?
GH3の限界を感じて次なるカメラの候補をピックアップしました。
一応私は動画も静止画もやるので両方まんべんなくこなせなくてはいけません。
予算としても10万前後で済めばなあという気持ちです。
なので必然的にAPS-Cクラスのカメラの中から選定する格好になります。
①PanasonicG99
まず最初の候補はパナソニックのG99。
動画を撮るのであれば魅力的なカメラだと思います。
しかし買わなかった・・・
理由としては最後まで悩んだのですがマイクロフォーサーズというセンサーサイズ。
暗所性能がセンサーサイズに由来するものだとしたら、G99にしたところで、という考えが占めるようになってやむを得なく選考から外しました。
ホント直前までギリギリ迷ってました。
②OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII ボディー
オリンパスのE-M1markⅡも候補の一角ではありました。
G99との比較ではほぼ遜色のないものだと思います。
これもG99と同様にセンサーサイズに起因する云々で選考から外れることに・・・
良いカメラだとは思うのですが。
先日奇しくもこのような記事を上げました。
複雑な心境です。
X-T30に決めた理由
私がカメラに要求する項目はそれほど多くは無いのですが、この私の求める機能を搭載しているカメラは2020年現在でも極一握りだったりします。
そのカメラに求める機能とは
①ヘッドホン端子を装備している事
これは必須の装備です。
GH3にもヘッドホン端子とマイク端子は装備されています。
最近の機種では外付けマイクを取り付けれるようマイク端子は装備されていることが増えてきましたが、ヘッドホン端子は極々少数です。
次のカメラの候補としてキャノンやニコンのAPS-C機が入っていないのはこの為です。
SONYもa6600になってようやく搭載されます。
動画を撮影するうえで私は自分の声をモニターするのが常であります。
理由としては少しでも良いカンジで撮影したいのとテンションの確認、後半モゾモゾ言って無いかの確認等々自分の声のコンプレックスがあるが故に自分の声をモニターしなくては気が済みません。
自分の声がモニター出来るのは非常に一人撮影では捗るのです。
上記のG99とE-M1の両方にヘッドホン端子は装備されています。
もちろんT30にも装備されています。
がしかしちょっと条件が付きます。
それは
順然たるハードウェアのヘッドホン端子では無くUSB-Cから音声を抽出する方式です。
でここでも気を付けなくては行けないのが変換ケーブル。
説明書を読んでもよくわからないのですが、単刀直入に言うとDAC内蔵型のアダプタでは音声が出力されません。
T30でヘッドホン端子から出力させるにはアナログ型のものを選ばなくてはいけません。
因みに上の端子はマイク端子ですが3.5㎜では無く2.5㎜という細いタイプの端子なので注意。
端子にもクセがありますわね。
左側がアナログ型、右側がDAC内蔵型。
DACが内蔵されているものはそう記載されてるけど、アナログ型は特別その様な記述が無いので注意。
要するにUSB-C端子からはアナログ信号が出力されているという事です。
まあ無駄な買い物をしてしまったわけですが。
②寄れるレンズ
正確にはカメラでは無いんですがプラットフォームとして考えるとカメラ側も無視はできません。
ヘッドホン端子と並んで必要なのが寄れるレンズ。
最短撮影距離が短いレンズが必要です。
動画でも細かい部分をお伝えしたいので近くのディティールが分かる位寄りたい。
という事で寄れるレンズが必要です。
X-T30にはキットレンズが3種類、ボディのみと併せて4種類のパッケージがあります。
標準ズームが2種類と望遠レンズの組あわせで3種類。
一方のXF18-55F2.8-4という標準ズームは広角側で30cm望遠側で40cmしか寄る事ができません。
如何に描写性能が上とはいえ、私からすれば寄れなければ何の意味もありません。
そして私が購入したキットレンズのXC15-45F3.5-5.6は広角でなんと13cm望遠で35cmと異様に広角側が寄れます。
ちなみに最短撮影距離とはセンサー面から撮影面までの距離なのでレンズ先端からだともっと近くになります。
なので実際には広角側はレンズに振れんばかりの距離まで肉薄する事が出来ます。
欲を言えば望遠側がもう少し寄ってくれれば良かったけれども。
あとこのレンズ電動レンズなんですよね。
電源投入時には鏡胴が伸びたり、操作もクセが強いですが何より寄れるのでそんなもの関係ありません。
それに安さを感じさせない絵というか、これで充分だなって気がします。
寄れるという事は正義に他なりません。
レンズ交換式カメラの標準ズームレンズでこれほどまでに寄れるレンズってそう無いかもしれません。
ヘッドホン端子(変換してだけど)と寄れるレンズとAPS-Cセンサーの美しい表現とでX-T30に確定です。
というよりこの条件でソートしても他のカメラは引っかからない為オンリーワンの存在ですね。
独特なインターフェース優劣入り混じる造り
フジのカメラを意識的に買ったのは初めてでそれもどちらかというと前述した条件がうまく合致したからであって、それ以上でも以下でもないわけです。
つまりヘッドホン端子と寄れるレンズ以外はどちらかというとあまり興味がないというかw
前述した条件を満たしたカメラであればキャノンであれニコンであれソニーにしたかもしれないけど、たまたま富士のカメラだったという話です。
軍艦部によく見るPASMモードのセレクターはありません。
代わりに右に露出補正ダイヤル、その隣にシャッタースピードセレクターが搭載されています。
もうここら辺が天邪鬼というか普通じゃおもしろくないわよという気概を感じさせる。
慣れれば絞り、ISO、シャッタースピードは前後ダイヤルで決める事が出来るのでぶっちゃけPASMモードに縛られるよりコッチのほうが良かったりする。
一番左側のセレクターは静止画とかドライブ関連ブラケット撮影や動画撮影のモード。
静止画と動画の位置が離れてるので若干使いにくいのと、もう少し何のモードかわかりやすくしてあると尚可。
因みにシャッターボタンの赤いボタンは別にレリーズボタンを取り付けてます。
これが地味にお気に入り。
ちなみに他のカメラでよく見る録画ボタンはありません。
自分はずっと録画ボタンはいらないと思ってました。
GH3でも録画ボタンはあるけれど、シャッターでも録画開始できるので使ったことがありません。
そもそもセレクターで動画撮影モードにしている訳でしょ。
その状態で写真は撮れない、だったらシャッターボタン兼用でいいじゃんと思う訳です。
この部分については富士のが合理的な判断です。
しかも大抵のカメラってその録画ボタンは押し辛いところにあるから猶更不要ですね。
あとはモニタがフリーアングルで無い事。
私はこのようなローアングルで三脚に据えて使ってるのでもう少し角度が着けばなあというところ。
まあコストの問題でしょうかね。
三脚のプレートには干渉しないのでいいですが、a6000の時は確かこの角度にすると干渉して下向きにならなかったハズ。
指さしている部分、ココピントが合ってるとかのインジケーターなんだけれどもこういうのって珍しいなあと思ってたら
こうやってサムグリップすると普通に親指で塞いじゃうんですよ。
せっかくインジケーターをつけるのなら例えばAELボタンの上とか被らない位置に付けない?
絶対におかしいと思うこういうの。
こういう試行錯誤されてないところ、好きくないね。
いわゆるやっつけってやつですよ。
あとはフォーカスのセレクター。
正面にあって構えてるときはイチイチどうだったっけって見ないとわからないという。
頻繁にシングルコンティニュアス切り替える人っていないからこの位置なのかな。
あとはボディが小さいこと(文句で無くてよ)
片手にすっぽり。
悪く言えば所有感がくすぐられないというか。
左からT30、GX7mk2,GH3
大きさはGX7mk2に近い。
個人的にはGH3のような堀の深い造形が好みなんですが。
カメラ単体の魅力としてはGH3に軍配が上がります。
小さいのはいいけどグリップが浅いからねぇ。
無意味に小型化するのがあまり好きではないです。
別に自分は小さいは正義とは思ってません。
重大な欠点
あとは動画を撮るときの結構重大な欠点が、FHDだと画質関係なしに最大撮影時間15分。
4Kに至っては10分と撮影時間に大幅な足かせが付くという事。
今までGH3の時なんて撮影時間の事気にしたこと無かったけど、かなり気をとられてしまいます。
細切れで撮影していると今度は高温アラートがついたり、高性能なんだけどコストの問題か手放しでは喜べない構成です。
熱暴走して落ちたa6000を思い出します。
アレは前触れなく落ちましたからね。
それに比べれば随分マシですが。
APS-Cだとマイクロフォーサーズに比べて処理能力も一段と高いものが求められるためでしょうか。
とは言え画質、フィルムシュミレーションや設定の細かさ等非常に深い魅力が詰まった良質なカメラです。
性能だけで言うならAPS-C最強クラスと言っても過言では無いと思います。
これからじっくりと付き合っていきたいと思います。