この60cm水槽を立ち上げたとほぼ時同じくしてバクテリア本舗のサムライEXというバクテリア剤を使用してきました。
また追加で同じバクテリア本舗の小次郎EXも入手して使用しておりますので
アクアリウムにおけるバクテリア剤について飼育者としての見解を述べていこうと思います。
30cmキューブ水槽時代はPSB
60cm水槽にしてからバクテリア本舗のバクテリア剤を使用していますが、30cmキューブ水槽時代には別のバクテリア剤、サンミューズのPSBを使用しておりました。
30cmキューブ水槽時代については今の60cm水槽時よりも水質の管理が難しく、一概にこのPSBのみの評価、判断は難しいところがありますが、正直今思い返してみると使っても使わなくてもといった所感になると思います。
正確に言えば使用したアドバンテージが感じられなかった。
といったところでしょうか。
なぜこんな風に言えるのかというと今使っているバクテリア剤の状態と違うからです。
一概にバクテリア剤が全ての原因とは当然言えないと思うのですが、30cmキューブ時代にはあの強いケリーも★になったり、直接的ではないにせよ白点病の蔓延等不安定だった印象が強いです。
バクテリア剤を変えようと思ったのは30cm水槽時代に運よく?全てを使い切ったからで水槽を新しくするにあたってバクテリア剤も新しいものに変えてみようと思ったわけです。
ネットでの評判からチョイス
バクテリア本舗のバクテリア剤にしたきっかけは、ネットでの評判の高さからでした。
それとその安さも魅力の一つでしたね。
ただ入手するには基本的にはヤフオクのみでの入手と、ほかのバクテリア剤にくらべ若干入手難易度は高いと思います。
1リットルの値段はわずか500円で送料のレターパックプラスの520円より安いというお値打ちプライス。
バクテリア本舗からはサムライEX、小次郎EX、弁慶、ムサシ(八光はとりあえず除く)と4種類のバクテリア剤が販売されてますが、とりあえず最初は無難にサムライEXをチョイス。
値段はどれも一緒です。
サムライEXのチカラ
実際のサムライEXはもの凄く濃く(色が)浮遊物的なものも沢山見受けられます。
PSBもそれなりの色が付いてましたが比では無いくらい。
臭いは甘ったるい感じでPSBほど臭くは無いですね。
使い方としては
イマイチ明確に記載はされてない部分もありますが読み解くに水替え時100L毎に20mlを添加せよとの事。
薬では無いので多めに投入しても害はないようですが、入れすぎると白濁したとの報告もあるのであまり極端な投入は避けた方が良いでしょう。
私の場合は60Lとして考えると水換え時に12mlほど添加するのが規定量らしいのでこれに則って添加してみました。
添加していくうちに変化が見られました。
これをメリットとデメリットにわけてみることにします。
サムライEXのメリット
・フンが急速に分解される
添加して気が付いたことはフンが分解されるのがとても速くなったという事です。
エンゼルやコリドラスのフンは太くて目立つのですが、水槽内の底床にはフンがありません。
辛うじて見えるのはヒメタニシとヤマトヌマエビのフンが若干目立つくらい。
形が無くなるのは目で見てわかるのですが、肝心のアンモニアは・・・
これも立上げ当初から検出されません。
亜硝酸、硝酸塩も全く検出されないレベルで安定しています。
謳い文句に偽りは無かったです。
・食欲が増える
一概にサムライEXの効果かは分かりませんが、各々生体のエサ喰いの貪欲さが増したような気がします。
よく熱帯魚関連の動画を見るのですがそれらと比較してウチの生体たちはもっと野蛮に貪欲にエサを日々喰っています。
サムライEXのデメリット
メリットがあればデメリットもある。
ネットでは都合のいい事ばかり取り上げられますが私は感じたありのままを記事にしていこうと思います。
・ホース内部の汚れが早い
これは特性上バイオフィルムの形成が早いのでサムライEXを投入すると、あらゆるところにバイオフィルムを形成して行きます。
水槽の中、フィルターの中、ホースの中と流速の早い遅い問わず全体的にバイオフィルムが形成されるのですが、これはこれで特別デメリットでは無いのですがこの上に汚れというか堆積物が積み重なっていきます。
水槽やフィルター内部は良いのですが吸排水ホース内部のバイオフィルム群はかなりのスピードで形成され汚れるのが早いです。
これによってフィルターの流速がかなり遅くなります。
仕様上とは言えホースの管理が大変かも。
・フィルターが汚れるのが早い気がする
メリットでフンの分解の早さを述べましたが、比例してフィルター内部の汚れも増した気がします。
特に細目のフィルターパッドは2週間くらいで真っ黒になります。
自分はこれに関して特別デメリットとしては考えてはいないのですが、人によってメンテナンス期間を長くしたい人にはデメリットとして考えられると思いまして。
・飼育水の着色
サムライEXじたい赤茶色をしてるので飼育水も伴って着色します。
流木のアクも完全に抜け切れてない状態だったのでどれほどの色がつくかはブラックホール投入環境下なので詳しくは分かりませんが、何も活性炭の手立てをしていないと明らかに茶色っぽくなると思います。
バクテリア剤の効果はある と思う
メリット、デメリットを挙げてみましたが、デメリットに関しては生体に影響を及ぼす水質には関係ありません。
よって生体の事を考えるのであれば、私はバクテリア剤、バクテリア本舗のサムライEXは効果、メリットが充分感じ取れると認識します。
メリットとして他にあれほど流行った白点病も完全に静まり返ったし、★になるサカナも今のところいません。
何もバクテリア剤を入れないよりは少なからず効果はあると言っていいかと思います。
小次郎EX投入
ただメンテの事を考えるとホースの汚れは何とかしたいトコロ。
バクテリア本舗のラインナップの中でサムライEXシリーズとは一線を画す商品の小次郎EXを購入してみた。
何が違うかというと、小次郎EXは麹菌を中心とした構成になっている点。
これがどのような違いをもたらすか試してみたかった。
ていうか違いはパッケージの段階から見受けられる。
小次郎EXのペットボトルはパンパン。
サムライEXのペットボトルは特別変化は見受けられない。
小次郎EXのほうは内部で何らかの菌が活性状態でおそらく二酸化炭素を発しているので容器たるペットボトルが膨れていると想像される。
何日か経っても容器の膨らみは変わらないのでアクティブに活動しているものと思われる。
なんか発酵式のCo2のかわりにこいつを繋ごうか迷うくらいw
小次郎EXのほうがいいかな
両方使ってみて、自分の環境では小次郎のほうが良さそうな気がする。
特徴としてはサムライEXのメリットデメリットそのままを踏襲してる感じだけど、バイオフィルムの種類が違うようで、バイオフィルムは形成されることはされるんだけど、その上にあまり汚れ的なものが乗らないという特徴があります。
そのおかげか吸排水ホースの内部は汚れはするものの、サムライEXの時よりかなりおだやかな汚れ具合となっております。
このバイオフィルムの形成は著しく、フィルター内部を掃除しようと洗ってもヌルヌルの部分は全然落ちないといった特徴があります。
洗剤等を使った訳では無いんですがぬめりはかなり強固に形成されているようです。
フンもご覧の通り底砂にはほとんど見当たりません。
フンの分解能力に関してはおそらくサムライEXよりも小次郎EXのほうが強力な気がします。
そのおかげか、或いは弊害かフィルターパッドは短期間で激しく汚れます。
これについてはフィルターパッドは消耗品として考えているのでバンバン新しいのに替えて行きますので特別労苦でも何でもないです。
むしろフィルターパッドが汚れているという事は仕事をしているという事他ならないですから。
こんな感じでお届けしましたが、バクテリア剤の効果は間違いなくあります。
バクテリア要不要論に首を突っ込むつもりは有りませんがサカナの事を考えるのであれば一考の価値は有りとは思います。