さいのじ@サイドイレブン

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エーハイムクラシック2213からエココンフォート2236に変更して感じた事 エーハイム60cm級外部フィルター選び

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今まで使っていた外部フィルターの2213の能力的に厳しいと考え始めていたので

昨年末に外部フィルターをエーハイムクラシック2213から同じく同社のエココンフォート2236に変更しました。

変更してからひと月近くがたつので2213との比較等をお伝えしたいと思います。

結論:2213と2236を迷ってるなら2236を買え

まあ最初から結論を言うと導入時に同じようなクラスの2213と2236をどちらにしようか迷っているのであれば、2236にすることをお勧めします。

既に2213を持っていて2236に変えたいという人は、ぶっちゃけそれほど飛躍的にろ過能力が改善する訳では無いので費用対効果は薄いと思います。

 

エーハイムの外部フィルター選び

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新しい外部フィルターを選定するうえで日々比較して作成した表になります。

ちなみに自分の住んでいる地域が東日本なのでこの表は50Hz仕様となってますのであしからず。

まず今回のフィルター選びに関してはエーハイム以外選択するつもりはありませんでした。

かろうじて興味があったのはコトブキのSVXシリーズだったけど、とりあえず今回はエーハイムのラインナップから選ぶことに。

コトブキのSVXシリーズはまともなレビューが無く、特に稼働音の情報が全く得られなく信頼性に欠けていた事、エーハイムのフィルターであればある程度性能が担保されていると見て今回はエーハイムラインナップから選定する事に。

でエーハイムのラインナップから2213以上のものを選ぶとなると60cm級で行くと

・クラシック2215、2217

・エココンフォート2236

・プロフェッショナル4+ 2271,2273,2275

性能向上を見込むなら上記6点が選択肢に入ると思います。

EF500、2232,2234は2213とほぼ同一性能と見て対象から外すことに。

それではシリーズごとに2213と比較してみましょう。

2213 VS 2215,2217

 

クラシックシリーズを正常進化する先として2215、2217と2213を比較してみたい。

先ずは流量から。

2213の440㍑/h、5Wというスペックに対して、

2215は500㍑/h、13W

2217は1000㍑/h、24W

といった諸元に。

2213と2215を比較すると流量が440から500とわずか12%ほどしか向上していないのにも関わらず消費電力は3倍近く。

2213と2217は流量は2倍以上にはなるけど、消費電力は5倍近くにもなる。

2215のほうはろ材も別途で買うと5,000円相当のろ材(メック、サブスト)が同梱されるが、2217は同梱ろ材は無し

加えてクラシックシリーズはろ材コンテナが2213以外搭載されない

 以上の事から2213から2215へのバージョンアップは正直あまり性能向上が見込めないしメンテンナンス性も悪化する。

2217に至ってはそもそも60cm水槽には向いて居なそう。

おそらく2217クラスを所有する者ともなればろ材の何リットルやそこらは既にあるだろうという判断かな。

なのでクラシックシリーズからは選択肢が消える。

2213 VS プロフェッショナル4+シリーズ

 

 

次にプロフェッショナル4+シリーズへのステップアップについて。

これについては今となっては選択肢としてアリだったかもという点も否めない。

流量と効率も2213の効率とそれほど変わらなく優秀。

ただコンテナろ材の比較から言うと、2271では物足りなく、2273か2275が選択肢となってくると思うけど、若干割高感を感じるのが正直なところ。

ろ材もサブストラットの他に、メックプロ、バイオメックと言った他では同梱されないろ材が同梱されるのも魅力的ではあるが。

現時点ではコスパという観点から次に紹介する2236に軍配が上がった格好。

2213 VS エココンフォート2236

結果として2213からのステップアップとしてはこのエココンフォート2236となった結果に。

正直エーハイムのラインナップとしては流量500㍑前後の次が1000㍑クラスと倍増するのでその中間の700~800㍑あたりを加えてほしい部分もあったりする。

2213と2236の比較をしてみたいと思います。

流量は2213比1.3倍ほど向上、消費電力は1.8倍となってるけどまあ許容範囲とみていいかと。

ろ材容量はわずか0.2㍑の向上でしかない。

ほとんど誤差みたいなもの、ほぼ同一。

しかし同梱されるろ材は全て同社のサブストラットプロとなる。

メックが同梱されないのでより生物ろ過に特化した性格の外部フィルターとみていいでしょう。

つまり2213からみて2236にステップアップする事は

・流量が1.3倍向上

・消費電力は1.8倍増える

・ろ材容量は0.2㍑分増える

・ろ材が全てサブストラットプロとなる

冒頭で述べたけれどもこの内容なので正直2213からわざわざ2236に買い替えるという事はあまり得策とは言えない部分が多い。

もちろん性能は向上するのだけれども、とにかくコスパが悪い。

ので60cm水槽で外部フィルターを選ぶとなれば最初から2236を選んだ方が2213から買い換えるよりはまだコスパの観点からいうと良好である。

調べていて思ったんだけど、2213がとにかくコスパが良すぎるが故に他のモデルがどうしても価格的に割高感が否めない部分が目立つ。

EF500と比べても、コンテナ装備、ろ材付きともなると比較にすらならないレベル。

とにかく2213のコスパは優秀だ。

だが2213を安住の地としてはいけない。

旅経つのだ2236というコンフォートの地へ!

いざ!

エココンフォート2236開封 

それではいざ2236を開封していこう。

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今回はエココンフォート用のプレフィルターキットも併せて購入してみた。

2236には4つのコンテナが搭載されるが、このうちの1つとこのプレフィルターキットを交換する。

もともとプレフィルターを搭載しない標準の構成は

・4段目 細目パッド

      サブスト

・3段目 サブスト

・2段目 サブスト

・1段目 サブスト

      粗目パッド      ↑水の流れ 

こんなかんじ。

INされた水はケーシングとコンテナの隙間にそって最下層へ。

最下層から上層に向けて上昇しながら各コンテナでろ過される仕組み。

標準のパッドが最下部と最上部に分かれていたものをプレフィルターでまとめた形になる。

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右のがプレフィルターで、写真でいうと右から左へ(上から下へ)水が流れていく。

でプレフィルターキットの下部のテーパー部分にあたってそのままコンテナの中には入らず、下部へ。

で最下部のコンテナから上昇していくという流れ。

文字に起こすととんでもなくわかりづらい。

プレフィルターキットの仕組みは動画を見てもらった方がわかりやすいです。

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ただプレフィルターキットの粗目パッドと純正の付属の粗目パッドは目の粗さが違うし外周も微妙に違う。

プレフィルターキットのほうが粗く、正面がくりぬかれているのでろ過面積は減少する。

そのかわりメンテ時には最上部なのでコンテナを取り出す事無く、粗目パッドにアクセスできる。

と言う訳だけど、運用しててまあ粗目パッドのアクセスは確かに楽だけど粗目パッドだけ掃除してハイおしまい、とはならないのね。

やはり下のサブストの汚れ具合もせっかく開けたんだし確認したいってことで結局はコンテナをあげるのと、細目パッドにアクセスするのも結局はコンテナを上げないと駄目なため(上げなくても細目パッドは交換できなくも無いが)正直プレフィルターキットは微妙なところ。

ここら辺は運用しつつ判断していきたい。

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ホースは2213とおなじIN/OUTともに12/16㎜のもの。

2213の同梱のものより若干緑が薄い気がする。

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2213との違いはこのストレーナ。

2ピース構造となってかなりデカい。

なんでこんなにデカいのかよくわからない。

水槽に入れるとかなりな存在感に。

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シングルタップとオーバーフローパイプ。

2236はモーターヘッドにシングルタップとなり、プロフェッショナル4+シリーズや他社の外部フィルターとの接続と同じ形をとる。

クラシックシリーズのみダブルタップを採用してるが、シングルタップとダブルタップの違いは

・ダブルタップは好きな位置にダブルタップを設置できるがホースをバラす本数が増える(2本)

・シングルタップのほうがダブルタップより外す時こぼれる水の量が多い。

と言った特徴がある。

まあどちらも一長一短。

ちなみに2236はオーバーフローパイプより先のパーツが同梱されていない。

一般的にはシャワーパイプかな。

なのでシャワーパイプを使いたい人は別に用意する必要があるので注意。

ちなみに私は現在はフレキシブル排水口を付けてるだけ。

シャワーパイプで水流を削ぐより大きな流れを作ろうと画策しててその意図でフレキシブルパイプで吐出方向を変えてるだけ。

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排水パイプはおそらく2213のものと同じだが、EHEIMの文字がレーザー印刷されてる等微妙に違った。

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ワセリンも同梱される。

エココンフォートシリーズはモーターヘッドが上下にスライドする機構をもつのでワセリンが必須。

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パッケージ版のサブストラットプロが3リットル(3箱)付属。

この強力なろ材が同梱されるのもエーハイム製品の魅力の一つ。

他のメーカーはショボイろ材で、まともに揃えるのも別に金が掛かるので効率が悪い。

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説明書は珍しくフルカラー。

力が入ってるね。

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本体は意外なほど軽い(何も入っていなければ)

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モーターヘッド上部にある穴ってなんなんだろうかと考えてたけど、おそらく脱着に使う用の指を入れる穴と思われる。

この特徴的なマルチハンドルは最初に動かす時に何のロック機構も無しにチャイルドロック部分(赤い部分)まで稼働する。

普通の感覚ならチャイルドロック機構は途中では無く、最初からしておけよと思うんだけど。

そもそもマルチハンドルを押し下げるには子供が動かすにはそれなりの力が必要で、仮にそこまで下げられるとしたら最早チャイルドロック機構なんて突破されてしまうだろう。

感覚的に動かす時にロック機構があればよかったと思う。

どうしてもこの部分が納得できないわ。

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モーターヘッドの裏面はモールドが深い。

メンテの時大変そう、と言った印象をうける。

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悪名高きマルチハンドル基部。

何の補強もされていないため、非常にもろいのが見て取れる。

何回か開け閉めして分かった事だけど、モーターヘッドに接続したホースを外さないでシングルタップを閉めたままモーターヘッドを取り外そうとすると空気の逃げ場が無い密閉された状態の為モーターヘッドが動かない。

パニックになって無理やりハンドルを下げる、基部バキーというケースが破損につながるケースだと思う。

自分は呼び水機能はこのハンドルに求めていないので正直このエココンフォートの構造には賛同しかねる。

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中を開けると4連のコンテナ。

4つのコンテナはそれぞれ独立してて結合部を回して固定する。

ただろ材を入れて水を含んでいると重く、外れそうな雰囲気。

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細目パッドはプレフィルターキットの下部におさまり、コンテナにセットするとこんな感じに。

粗目パッドはそのまま乗っかってるだけだけど、細目パッドを交換する場合結局すべてのコンテナを上げないと交換できない。

大きさ比較

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2213と比較しても2236はろ材容量がそれほど増えている訳では無いので、大きさとしてはそれほど大きくは変わらない。

2213のようにIN側が最下部に行かないで上部にまとまっているので、スッキリとした印象。

2236の稼働

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2236を稼働して、しばらくして分かった事は2213と比べて

・稼働音が静か。

・エア抜けが早い。

・思ったより流量が増える。

・プレフィルターキットの粗目パッドは結構仕事をする。

こんな感じでしょうか。

2213と比べて稼働音は明らかに小さくなりました。

これだけでもいいくらい。

あとは2213ではろ材をパンパンに詰めてたせいもあったかもしれないけど、2236はエアが抜けるのがとても速い。

そして流量も1.3倍だけどもそれ以上のトルク感を感じる。

そしてプレフィルターキットの粗目パッドはあんなに粗いのに、かなりなゴミをキャッチしている優れものだという事。

結果。

2236にして良かった。

今後も頼むぜ相棒。