さいのじ@サイドイレブン

絶えずなんか欲しい

フィッシュレットの導入とドレン排水計画でフンの強制排出を行って水換えを超絶楽にし隊

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先日フィッシュレットという投げ込みフィルター亜種を設置し、かつドレン配管化を行ってフィッシュレットに集められたフンをバルブ操作でもって排出出来る様にして、フィッシュレットを水槽から取り出さずにメンテを超絶楽にした後日談を今回はお届けしようと思います。

結論から言うと、フィッシュレットの導入は目を見張る効果が有り、またドレン配管は水換えを飛躍的に楽にしてくれた装置になりました。

フィッシュレットとそのドレン配管はネット上でも非常に有名な改造、加工にはなりますが私なりにお伝えする事が出来たらと思います。

フィッシュレット導入に至る経緯

まずフィッシュレットを導入する経緯としては、我が水槽ではエンゼルフィッシュとディスカス、そして一匹だけではありますがブッシープレコを飼育しております。

エンゼルとディスカスに関しては冷凍アカムシ、ハンバーグを中心に給餌しており人工餌はコリドラスのタブレット以外は喰ってくれない状況です。

そういう状況なので水を汚し、またフンの量たるやバクテリアの分解が追いつかない状況です。

加えて一匹しかいないプレコのフンの量。

プレコに関しては常時フンが出続けてるのでは無いかというくらいフンをしまくります。

ぶっちゃけプレコには何もエサを与えておりません。

ひたすら流木やガラスにひっついてツマツマしててこのフンの量ですから何かを喰っている事は間違いないのでは無かろうかと思いますが、導入前はこんなにもフンをする生体とはまったく想像できませんでしたね。

そんな感じで当水槽のフンの生産量は目まぐるしく、なんとかしようと思って目をつけたのがフィッシュレットと言う訳であります。

エイトコアSでは焼け石に水状態

フィッシュレット導入前には試験的に投げ込み式フィルターの水作エイトコアSを稼働させておりました。

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ポンプはおなじく水作のSSPP-7Sに接続して稼働させてましたが、ご覧の通り7Sでは60cm水槽の水深だと圧倒的に力不足。

 

ただそれなりにフンを集めてはくれてるけれども・・・

そもそもがサブフィルターにしてもエイトコアSだと荷が重いのかもしれない。

という事でフィッシュレット導入にあわせてエアーポンプも一新することに。

フィッシュレットおよびドレン配管材料

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今回導入したアイテムとしてはこんな感じ。

 

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メインのフィッシュレットとオプションパーツになるパワーリフトという集塵効果を高めるパーツを併せてゲットしました。

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吸引力30%UPと高らかに書かれていますが、ノーマル状態で運用したことが無いので真偽のほどは不明。

エアーポンプに関しては迷ったんだけれども、最終的に静穏性を重視して鉄板中の鉄板、水作のSSPP-3Sにしました。

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フィッシュレットのエアーポンプ吐出推奨量は3000㏄/分

いちおうフィッシュレット運用にあたって推奨されているのが3000㏄/分以上のエアーポンプを使用する事とあります。

で肝心の3Sを見てみると最大で(調整可能)2500CCしか能力がありません。

しかも7Sと比べてわずか500㏄程の違いしか無く、ミスったかな・・・と一瞬考えさせられましたが杞憂に終わります。

ハッキリ言って7Sと3Sは全くの別物です。

3Sは7Sと比べて遥かにパワーがあって気泡、エアーの量が根本的に違います。

スペック上では500cc程の違いですが、体感倍以上違う気がします。

あぁもっと早く3Sにしておくべきだったと後悔させるくらい3Sは素晴らしい。

やはりアクアリウム界の中でも群を抜いた信頼性、高評価アイテムであることに疑いは無かったわけです。

駆動音も無音とまではいかないですが7Sと比べても寧ろ静かなくらい静音設計。

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左が7Sで右が3Sなんですが、本体はそれほど違いは無いんですが性能は雲泥の差。

はやくもこれは現時点で2021年勝手良かったものランキング筆頭であります。

ドレン配管の部材

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今回使用したドレン配管の材料の紹介です。

材料としてはHIVPの13というサイズ・塩ビパイプでそろえました。

通常のねずみ色のVPにしなかったのはHIVPの黒(紺)のほうがカッコよかった為。

あとはHIのほうが通常に比べて耐衝撃性を有しているので万が一ぶつけた時とかの破損は回避できるかもという副産物機能もあります。

少しだけ通常のVPに比べて割高にはなるのがデメリットっちゃあデメリット。

サイズはおなじVPなので全く同一です。

今回は使ったのは

・直管2m弱(1m2本)

・90度エルボ 5個

・給水栓ソケット 2個

・バルブソケット 1個

・13ボールバルブ 1個

・ホースニップル1/2×12.7 1個

・VP13サドルバンド 2個

・内径 12㎜ホース 1m

ざっとこんな感じでしょうか。

あとボンドですが一部主要な箇所以外は使用してません。

差し込んであるだけですがここら辺は自己責任を伴います。

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ホースニップルはパイプからホースに変換する継手で下のやつが給水栓ソケットと呼ばれる継手で片側が13の塩ビ差し込み、片側がR1/2のネジが切ってある継手になります。

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末端は内径12㎜のホースになります。

厚さが1㎜の為、エーハイムのやつにくらべれば極薄ですが排出時しか使わないので安物で充分です。

ていうかエーハイムのホースが高すぎな件。

フィッシュレットの構造

 それではフィッシュレットの構造を見てみましょう。

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本体底には6カ所の脚があって、底との間に空間ができるようになってます。

真ん中に空いた穴からゴミが吸い上げられていくかっこう。

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 本体は大きいは大きいけれど、極端に大きいといった印象は無いカンジ。

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エイトコアMと比べてみた。

冒頭登場したSでは無くMの方です。

エイトコアMと外径サイズはほぼ一緒。

高さは1.5倍ほどでしょうかね。

エイトコアでは下部にウエイトとして大磯が詰められてますが、フィッシュレットはセラミックボールというものが封入されてます。

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本体の上の方につまみがあってそこを押すと上部が取り外せるようになります。

黒いコーン部分はゴミを通さず、水だけ透過させるフィルターですが、突起部が非常に小さくてゆびでつまむ事が出来ず、取り外すのにプライヤー状のものか、或いは本体をひっくり返さないと取り外す事が出来ません。

ここら辺本体を水槽から出して毎回こんなかんじでバラすなんてやってられないと思う。

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指さしてる部分がフード状になってて、吸い込まれたフンが上部のコーンにあたって、落ちてきたフンを貯めるいわば”かえし”のようなものとなってます。

この部分は取り外し可能。

フィッシュレットにVPを取り付けるにあたって、この”かえし”が干渉する為に、バルブソケットを加工しなくてはいけません。

フィッシュレットの加工

問題はフィッシュレットにどうやって上記の材料を組み立てていくかという部分です。

実際いろいろな方法はあるんですが、今回はわりかしスマートな方法、バルブソケットと給水栓ソケットでフィッシュレットを挟み込むという方法でドレン配管を仕込みたいと思います。

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まずはバルブソケットという、パイプをおねじ(R1/2)に変換する継手のパイプ側の方が

さきほど紹介したフィッシュレットのかさの部分に干渉するので、ナット部分から上を切断します。

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給水栓ソケットとバルブソケット。

オスとメスの継手。

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このようにフィッシュレットの内側と外側で挟み込み取り出し口を付ける作戦。

このバルブソケットを貫通させるにはおよそΦ20くらいの開口をしなくてはなりません。

この部分がフィッシュレットドレン化の一番の難所であると思います。

Φ20の穴をあける方法はいくつかあります

・Φ20のホールソーを使う。

・ステップドドリルを使う。

・ヤスリでいく。

などなど。

わざわざ今回の為だけにホールソーを買うのも気が引けたので、今回はヤスリというか

リューターに超硬ビットを取り付けて開口しました。

長いので気になる人は動画をごらんください。

バルブソケットはナットギリギリで切らないと干渉する

穴の加工は超硬バーでグリっといきました。

で気を付けたいのがバルブソケットはナット部のギリギリまで切断しないと傘の部分に干渉して傘がうまく固定できなくなってしまう事。

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それを気が付かないで組立てて、干渉する事に気が付きパイプ部分はすっかり綺麗に切断しておきました。

これを本体に組み込むと

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ご覧のようにバルソケと傘の離隔はあっても2㎜位のクリアランス。

ギリギリまで切り詰めなくてはいけないのはこのため。

とりあえずフィッシュレットの塩ビパイプの取り出しは完了です。

ここまできたらもう完成間近。

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あとは塩ビパイプでつないでいくだけ

あとはフィッシュレットを水槽に投入し、実際の配管ルートを計算してパイプを切ってエルボで繋いでいくのみです。

人によっては設置位置、配管ルート様々なケースが考えられます。

私の場合はフィッシュレットは流木の後ろに配置できるスペースを見つけたので、その場所に設置して配管に関してはメンテのしやすい位置まで配管しました。

ポイントとしてはエルボ、継手にどれくらいパイプが刺さり込むか長さを確認しておく必要があります。

塩ビの切断に関しては

こういったパイプカッターを使うと綺麗に切断する事ができます。

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あらかじめフィッシュレットの固定させたい位置を決め、差し込み量を考慮して配管ルートからパイプサイズを切り出していきます。

私の場合は背面だと作業性が悪いので、横方向に向けて伸びて、突き当たってから水槽の壁沿いを上昇して水槽の外に出すルートにしてみました。

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ちょうど吸水パイプの後ろに隠れるようなナイスな位置です。

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立ち上がってエルボーエルボで、下部へ降下していきます。

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設置しているラックの下部まで来たところでエルボで横向きに配管します。

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エルボで横方向には好きな角度で配管出来るので、私の場合は2236の上空を通過する斜め横で配管してちょうどバケツを置くあたりの直上まで配管しました。

エルボの手前にボールバルブを設置しました。

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エルボの先には給水栓ソケットにホースニップルをねじ込んでホースと接続。

ドレン配管の末端になります。

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最終のバケツの設置個所の直上にホースを配置。

ホースが長くとぐろを巻くのがあまり良い光景では無いので極力ホースを短くさせる方向にしました。

かなり気にいってます。

あとは排出に関しては外部フィルターでおなじみのサイフォンの原理を利用します。

バルブを開けて、ガッとホースを一呼吸すれば一瞬で呼び完了です。

後はバルブを閉じて置き、しかるべき時に開放する訳です。

果たしてフィッシュレットの実力は?

配管はうまくできました。

問題はフィッシュレットがきちんとフンを集めてくれない事にはせっかくのドレン配管も無意味。

という事で一日フィッシュレットを稼働させた状態がこちら。

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いっさい底の掃除はしてないです。

いやあーーたまげたなあて感じです。

いっさいのフンが無い!

あれほど大量にあったプレコのフンやぶっといエンゼルのフンも全く見当たりません。

こいつはすげえ働き!!

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目立たないように流木の影になるよう設置してるのでフンの溜まり具合の全貌は確認する事が出来ませんが、隙間から垣間見えるフンの量たるや・・・

一日のフンの量がこんだけなのかと改めて認識させられるわけです。

賛否両論あるかもしれませんが、私は底床を取り除いて正解だったと思います。

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バルブ一ひねりでバケツに排出完了です。

その勢いたるやかなりの排出量でプロホースの比では無いです。

これ17リットルバケツの半分ちょいで10リットルくらいなんですが、速攻でこれくらいの量は排出されます。

これによりフンの排出が水換え含めて非常に楽になり、設置後ほぼ毎日10リットル前後こまめな水換えをしております。

プロホースをセットする煩わしさが無くなり、バケツにホースがセットされてる事を確認して排出に20秒ほど、排出された水を捨てて新しい水を水槽にセットするのに要するのは5分もあれば完了します。

なんか楽に水替えできるフィルターがGEXから出ていたような気がしますが

そっちが3秒でスタートできるんなら、こっちは1秒で排出できるわよ!

しかも水換えの必要性の低い飼育水のみの排出ではなく、汚れの根本たるフンやゴミの排出をメインに行ってる訳だから効率も良い。

フィッシュレットの導入とドレン化にして心の底から良かったと思えました。

この模様は先刻動画に上げておりますのでよかったらご参照ください。

それでは!

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