ワークデスク新設計画
YouTubeではワークデスクシリーズとして動画を投稿しましたが、今回はまとめとして記事にしてみたいと思います。
ワークデスク新設の計画は、新築の計画が発生した当初から頭にあって効率よく部屋を使いたいなあという考えから産まれました。
今から1年ほど前の素案の状態です。
もうすでに部屋のアウトラインは決まっていて、この頃はこのいびつな空間の中をどう効率的に使うか頭を悩ませていました。
この頃はロフトにしようと考えてましたが、天井高2400㎜程度でロフトをするとなると上下スペースともかなり厳しくなる事がわかって結局ロフトは断念する事にしました。
ただ色々と考えた末にL型のデスクというのは当初から全く変わることなく完成に至りました。
スペース的にPCエリアとプラモ製作エリアがL型でひとつのデスクとなるのはどうしても避けられなかった訳であります。
それでは今回デスク造りの行程を振り返ってみたいと思います。
①低コストを追求した材料・工具
素人ながら手に入る材料、コスト、強度を我流で計算して書き上げた設計図。
天板は手に入る中で歩留まり等を考慮して一番安い方法が1×12(19×286㎜)材を2枚繋ぎ合わせたものが良かろうと判断。
19㎜という厚さは下地を用意すれば実用に耐えうる強度。
他の集成材とかだと理想のサイズにコストが追い付かないという現実が。
1×材の天板を補強する形で2×材のフレームを組むような構成となっています。
ただ個人的には2×材はDIYにしてはオーバースペックな厚さに感じる事もあり、1.5×材位が一番強度的にも良いような気がするんですが。
天板を作るにあたって今回はポケットホールシステムなる道具を使って組立ました。
木と木が接合する面にビスを留めるのではなく、接合面に対して斜めにビスを打ち込むことで見え方によってはビスが見えないという方式になります。
またビスの断面積も広くなるため保持力も通常の端面で固定するよりも向上するメリットもあります。
ただ本体が高いのと、専用のビスもこれまた高いので乗り出し7,000円以上掛かるというのが痛いトコロ。
これでもクレッグのポケットホールシステムの中では一番安い機種なのに。
今後もDIYで積極的に活用していかなくてはいけません。
②ポケットホールでデスクづくり
デスク部分の組立に関しては全ての接合箇所をポケットホールで接合しました。
天板に関しては交互に打ち込んでいます。
これを他の工法、ダボで継ぐとかだと相当苦労したと思うんですがポケットホールだと合わせ面を調整しながら固定できるので便利だなと感じました。
ただポケットホールの下穴に対してビスの進入角度がイマイチしっくり来なくて難しかった部分がありました。
だいたいやった中ではビスの角度を浅めにすると打ちやすかったです。
天板に関しては3,050という長さを1,800・1,250と両断して余すところなく使ったんですが、他のフレーム部分は余りがどうしても発生してしまうので板取図を作って最小限のロスに留めました。
余談ですが、2×材に限って私が入手したホームセンターの考えなのかわかりませんが6Fと8Fだと一見8Fの長い方がm辺りの単価が安いと考えがちですが計算するとそうでは無くてむしろ若干高いくらいでした。
また6F(1,820㎜)は売れ筋もあってか結構頻繁にセールを開催していたので更に両者の価格差は広がってました。
こういう部分に頭を悩ますのもDIYの神髄のような気がして楽しめました。
③ワトコオイルで天板塗装
組上がったデスクを今回はオイル塗装を行おうと計画しておりました。
早々にワトコオイルにしようと決めたのですが問題は色のチョイスでこれが悩みに悩んだんですが、今回はミディアムウォルナットにしました。
ただ想像していたのと若干違ってもう少し濃くなると思ったんですが、二回塗りしてもそれほど浸透せず色が乗ってくれるカンジがしませんでした。
個人的にはもう少し濃かったら良かったと思います。
後は動画内にもありますが、天板の表面をサンダーで研磨した傷が見事にオイル塗装で浮き上がってしまいました。
一番苦労したサンディング作業がこんな形になって表れてしまうというのが物凄い残念な結果に。
ただ経験というか一番つらかった作業がこうしてカタチとして残るというのは初心を忘れないようにという意味では悪くはないのかもしれません。
④上部棚設置
デスク部分が完成しましたがこのままだと単なるL型の平机。
そんじゃそこらの自家製のデスクです。
そこで収納スペースを増やすべく、デスク本体の上部に棚を設置することに。
工作側デスクのバック板と上部棚天板として針葉樹合板をチョイスしましたが本来12㎜のものを使いたかったんですが9㎜しか手に入るタイミングで入手できませんでした。
幅の狭い天板(455と300幅)で重量物を載せないとはいえ9㎜だと流石に打折るので、下地としてプレハブ用桟木という40×30㎜の規格の木材を使いました。
いわゆる桟木サンギという規格のサイズはけっこう曖昧で地方によってもそれぞれ異なったりします。
入手したホームセンターだとただの桟木は失念しましたが、小タルキという規格は45×30㎜という規格でした。
ここら辺は自分の作りたいサイズと強度、コストを天秤にかけて手に入る材料でやりくりするのもまたDIYの精神といったところでしょうか。
バック板の針葉樹合板は760㎜ほど立ち上げていますが流石にふらつくので、裏側に桟木を何か所か下地としてかましてます。
塗装ブースを設置してみて排気ダクトが交わせればなと思ってたんですが高さに余裕が無くて棚を交わすことができず、棚板をジグソーで開口しました。
⑤ワークデスクの完成
工作側のほうで中2段用の棚として集成材で棚を追加しました。
結構余裕あるように考えて製作したのですが、道具・工具を搭載してみると余裕がない事がわかります。
幅はともかく長さ方向は1×12の10F(3,050㎜)に依存するのでこれ以上大きくすることは現実的に難しかったところです。
現時点でこの環境でまだプラモを作ったことが無いので使用感は未だ不明ですが、PCエリアに関しては以前のデスクはキーボード用にスライドテーブルがあったので、今後はスライドテーブルを追加するか検討をしているところです。
振り返ってみて今回のデスク造りは今まで作った中で最大級の大きさとコストがかかった大がかりなDIYでした。
金額的にかかった額としては木材のみだと上部の棚板あわせて15,000円ちょいでした。
その他の工具・材料がさらに倍ちかく掛かっているので単純にコスパ云々比べられない部分がありますが、自分で額に汗して作った分市販品よりも愛着を持って接しています。
プラモ道具収容ぐあい
引越し前の押入れファクトリー時代は塗料ビンの陳列など夢のまた夢でしたが今回は展開するスペースが確保できました。
塗装ブースの直上の部分を塗料ビン・シンナーコーナーとしました。
ここらへんはサフ、クレオス、ガイア、エナメル、クリア・パール系、メタリック系とゾーンで分けて置いています。
当初は棚を設けようとしたのですが、そうした場合奥のビンが見えなくなる、下の段が見えなくなる、ビンが取り辛いといったもろもろの弊害も考えられとりあえず見送りました。
エナメルはこれ以上増える予定は無し、ラッカー系は使う種類にもよりますがほぼ使用頻度の多いビンをルーティーンしていく形になるので当面おそらくここのキャパシティ的には充分では無かろうかと思います。
工作エリア。
ここもいろいろとアイデアがあったんですが、最終的にはシンプルな感じにしました。
中二段の棚はパイン集成材ストックそのままを利用。
棚受けも市販品をそのまま使いました。
ただ棚受けの受け側が針葉樹合板の9㎜しか無いのでプレハブ桟木で裏打ちしてます。
だいたいこのパイン集成材1枚で道具のほとんどを収容できました。
パイン棚一番右側にあるのがこのペンスタンド。
1個はスリムですが角度が付いていて気にいっており4連結で使用してます。
これはダイソーでは無く、セリアに置いてあった商品です。
山田化学という会社は低価格ながら品質の良い製品を作っている会社です。
全体的なバランスです。
整理整頓というのが苦手なタチでここまで来るのに本当に苦労しましたが、なかなか上手くまとまったと思います。
もう少し収容術みたいのを磨いて行ければと思いますが、あまりに効率的にピーキーすぎる仕様だと使い勝手とトレードオフな部分もあると思いますのでしばらくこれで様子を見ていこうと思います。
ちなみにDIY工具も収容する予定でしたがスペースが残っていないので大幅に縮小され置けない道具は共用スペースに避難させました。
部屋DIYの苦悩
今後部屋でDIYを行おうとすると大きな問題としてサンディングのランダムアクションサンダーの使用を考えなければなりません。
表面を仕上げるには最高の機械なのですが、その弊害として音・振動そしてなによりありとあらゆるところに飛散する切粉の飛沫がかなりやっかいです。
木材を切る・ビスを打つあたりはまだなんとか部屋で出来うるのですが、サンダーを使ったサンディングは正直後始末を考えてもうやりたくないのが正直な気持ち。
かといってサンディングを外でやるとなると週末の天気の良い日に限られるし難しいトコロです。
その代案として今回は安いカンナを導入してみましたが、刃の調整が非常に難しく本来の性能を発揮できてはいないと感じつつもその可能性は感じました。
なので表面仕上げを飛散物の発生しないカンナを用いれば部屋でのDIYは可能かと思います。
引越後の忙しいさなかにデスク製作とかなりな離れ業ではありましたが、プランの作成と材料の選定、製作と全て一人で行って大変ではありましたがかけがえのない経験ができました。
今後も何か所かDIYで製作する可能性がありますのでまた楽しめたらと思います。