現在60cm水槽と30cmキューブ水槽を運用しているアクアリウムですが、未だ時期はわからないですが90cm水槽導入を視野にいろいろ調べているところです。
引越する前にも90cm化する予定を立てていたのですが、あいにくとタイミングがあわず現状維持するのがやっとでした。
アクアリウム熱も再燃してきたことから90cm水槽もこの機会に検討してみたいと思います。
ただ90cm水槽を導入するにあたっては少なくとも
・水槽
・水槽台
・フィルター
・照明
・ヒーター
・底床
最低限これらを一新させなくてはならず、予算もそれなりに必要になるので、それぞれのパーツ機器類の吟味が必要となります。
今回はその中で最も重要と言って過言では無いフィルターの選定について検討してみたいと思います。
2022年90cm水槽用に選ぶ外部フィルターのラインナップ
※2022.0616追記コトブキSV1000X、1200Xのコンテナ容量修正しました。
2022年現在90cm水槽用に外部フィルターを見繕うとこんなラインナップになるかと思います。
この中でGEX、オアーゼはちょっとコンセプトに合わないのでリストから外してます。
全て能力値は東日本50Hzの場合です。
それなりに精緻に調べました。
ここまで比較している表は我ながら見たことがありません。
現在使用しているエーハイムのエココンフォート2236からステップアップするにあたってエーハイム、コトブキ、テトラ、ニッソーの各社のフィルターをそれぞれ比較していきます。
①90cm水槽用のエーハイムの外部フィルター
エーハイムは外部フィルターに置いては少なくとも信頼、実績、ラインアップ等間違いなくナンバーワンのメーカーかと思います。
まあエーハイムを選べばそれで正解なのかもしれませんが、それだと選ぶ楽しさが無い。
基本的に私はショッピングの何が楽しいかというと、この何を買おうか選択している時が一番ピークのような気がしますw
閑話休題、それではエーハイムの強力打線を見ていきましょう。
エーハイムには2022年現在豪華にも外部フィルターには3つのツリーがあります。
・エココンフォート
・クラシック
・プロフェッショナル4+
(EF500等単品物は除く)
ろ過方式の違い、筐体の違いのシリーズ製品を揃えているのはエーハイムのみです。
後の各社は同じ方式で単純にサイズ、ポンプ能力が違うだけです。
エーハイム エココンフォート
比較する前に今私が使っているエココンフォートツリーの2236をざっと紹介します。
現在使っていて目立った欠点も無く、お気に入りなのですが問題はエココンフォートツリーに置いては2236が最大サイズ。
90cmで使えない事も無いかもしれませんが、個人的にはキャパシティは厳しいと考えます。
このエココンフォートは通常、標準のままだとろ過水は上から入ってきて最下段からフィルターを通過して上にろ過水が流れる方式です。
つまり粗目パッド(ろ過一次側として)が最下段になるわけです。
しかしプレフィルターキットを再上段のコンテナと入れ替えると
一度再上段の粗目フィルターを通過し最下段まで抜け、そこからコンテナに入り上にろ過水が流れるというメカニズムが大きく変わります。
これがどういう事かというと、メンテ時にモーターヘッドを外すとすぐプレフィルターキットの粗目パッドが見えるわけです。
そしてプレフィルターキットの下には細目パッド。
メンテナンス時にフィルター全体を引きずり出さなくていいので非常にラクなわけです。
フィルターで何が一番汚れるかというと一番最初に接する面つまり粗目パッドがフィルター内で一番汚れるわけです。
これを引き出すのに全部のコンテナを引っ張り出すのと上だけでいいのでは手間とやる気が大いに異なります。
このフィルター配置はエーハイムだけでエココンフォートのプレフィルターキット化とプロフェッショナル4+のみです。
今回の趣旨とは離れますがこういったメンテナンスのアクセスの容易さから言って60cm水槽にはエココンフォート2236が筆頭かと思われます。
エーハイム クラシック2217
エーハイムの90cm用ラインアップの一つ目がクラシック2217。
少々辛口にはなりますが、この各社ラインナップで最も原始的な構造となっています。
ろ過層もインナーバスケットも存在せず、ろ過水もワンウェイです。
これがメリットデメリットある訳ですが、2022年現在において最も旧式なクラシック2217はポンプ性能は見るべきものがあるものの価格も安くは無くパッケージとしては選択肢から外れます。
2213はいちおうワンピースですがバスケットが装備されていてメンテナンス性能もそこそこでしたが、他のクラシックシリーズに無いのがよくわかりません。
クラシック2217に関してはあくまで比較対象として載せました。
エーハイム プロフェッショナル4+2273 2275
90cm用外部フィルターでおそらく筆頭に上がるのがプロフェッショナル4+。
2273と2275の違いはコンテナが一段増えるのみ。
データ上のポンプ能力は変わりません。
2273も75~90cmとありますが、能力的には90cm~かと思われます。
今どき75cm水槽なんて流通してないのだから直せばいいのにと思います。
ろ過方式も前述したとおり、メンテナンスも容易。
唯一のネックの価格も、よく検討してみるとそれほど効果ではない事がわかります。
まずエーハイムのフィルターはクラシックの一部を除き自社製の強力なろ材がインストールされてます。
表にも載せましたがろ材のみの価格で算出すると2273は6,300円、2275は8,400円相当のろ材が含まれている事になります。
ろ材込みトータルで考えると決して高い内容では無いとは思いますが値が張る事は事実。
今のところ購入したいランキング堂々の1位です(2273か2275かは不明)
②90cm水槽用のコトブキの外部フィルター
※2022.0616追記コトブキSV1000X、1200Xのコンテナ容量修正しました。
コトブキに関しては随分細かくリリースしてます。
調べたら新製品が出ていていよいよモデルチェンジかと思われたんですが旧来のパワーボックスも併売していてどういう立ち位置なのかわかりません。
コアのほうは90cm~のラインナップが無く今回の選定からは漏れています。
SVXの方に関しては連綿と続くコトブキの外部フィルターになりますから良くも悪くもといった印象です。
パワーボックスに関しては以前この現行のやつの前になるのか使っていた記憶があります。
初めての外部はコトブキだったんですね。
エーハイムとの比較で言うと
・ろ過槽の割にろ過容量が少ない(ヘッドが大きい)
・付属ろ材がショボイ
・給排水パイプがショボイ
・ポンプ能力が低い
・そのお詫びに価格が安い
こんなところでしょうか。
一応選択肢には未だ入っております。
【2022.0616追記】
表を見返していて気が付いたのですが900と1000,1200のコンテナサイズが同じだったので変だなと思って調べ直したところ1000Xと1200Xのコンテナ容量は2ℓと900X以下と比べてコンテナサイズが異なります。
サイズの記載がないのでわかりませんが恐らく高さが変わってるものかと思われます。
これ何でこうなったかというと
これ最近おそらくコアが出てからだとおもうんだけどSVXのページが実に見易く纏められました。
各社も見習ってほしいくらい秀逸に纏められているわけですがこちらの方は1000と1200のバスケット容量ほかスペックがきちんと載っているのに対して
こっちのトップページから入って製品紹介から1000X、1200X両製品の詳しく見るを2回クリックすると
どちらも900Xの製品紹介になるわけです。
リンク直しておいた方が良いですよコトブキさん。(もう何年も放置してるんだろうけど)
それはそれとして、そうなるとスペック比較は変わって来る訳で、1000X、1200Xのコンテナ容量がライバルと比較してトップクラスの容量になります。
特に1200Xはクラシックのお化けみたいなやつを除くと外部フィルター最大のろ材容量を誇る事になります。
となると比較対象として俄然有力候補に躍り出てくるわけですね。
ただ一つ懸念事項としてアクセサリーパーツが内径16㎜ならともかく、内径19㎜用のはエーハイムでも存在していない為純正のしか使えず、使うとするとレデューサーで口径を絞らざるを得ずここら辺が悩みどころです。
③90cm水槽用のテトラの外部フィルター
他に真空ポンプを搭載したPVXシリーズなるものもありますが、呼び水機能にそれほど魅力を感じずエントリーしておりません。
機械モノって複雑にすると壊れたりするので極力ギミックとか排したほうが良いと思うんです。
このテトラの外部フィルターに関しては口コミ、レビューのたぐいではあまりいい話を聞きません。
そつなくまとまっている反面、これといった特徴がない外部フィルターです。
要するにテトラの外部フィルターじゃなきゃダメ!といった部分が全くないトコロ。
そういった意味では積極的に選びにくい感じですね。
④90cm水槽用のニッソーの外部フィルター
以前に記事でも取り上げましたニッソーの外部フィルター。
その時はクソ酷評してましたが今の気持ちは若干変わってきています。
しかしその頃からも状況は変わっておりません。
この外部フィルターラインアップの中で最後発なのに情報が極めて少ない事。
スペックだけ見るならば今回紹介した中でもトップクラスです。
何が問題なのか分析してみると、まずニッソーの公式サイトがお粗末。
ストロングマスター40のコンテナ容量が恐らく2500㎤なのに他の下位モデルの1400㎤と表記されている事。
売り文句にしてもすべてが抽象的。
・ろ過容量最大クラス(容量を言わない)
・特殊樹脂採用(何なのか)
・長寿命!高耐久!(いつまで)
と後発のクセに全くアピールになっていない事。
特にバスケット容量に関しては公式ホームページの商品トップページにあるのみ(しかも40は間違ってると思われる)で説明書や何かに記載はありません。
マジでこの商品を売りたいっていうパッションが感じられないのよ。
消費者もその温度を感じてか手を出しません。
ブランディング、販促に大いに疑問を残すものの切って捨てられないのがやはりスペック。
額面通りの能力を発揮するならこのラインナップの中でトップのポンプ能力。
トップ”クラス”のコンテナ容量。
素材としてみるならば魅力的といえば魅力的ですが、判断が難しいトコロ。
あとさ国産メーカーだからといって
パワーカーボンだのストロングマスターだの名前が仮面ライダーの種類かってくらい低い語彙力。
といった感じで玉石混合の外部フィルター選びは未だ何になるかわかりません;