今回はコリドラスの餌について考えてみたいと思います。
今のところ手持ちのドライフードを並べてみましたが全てがコリドラスの口に届くわけではありません。
当然のようにフレークタイプはよほどの事が無い限り底には到達せず、或いは恒常的に給餌するには不適合な種類です。
なのでドライフードとして給餌する場合には手持ちの餌の中では
これらが該当しますね。
各種コリドラス用フード比較
一応コリドラス専用と謳われているのが2種メディコリドラスとひかりクレストコリドラス。
汎用の餌が2種糸ミミズとバイブラバイツ。
この4種類を見て行きます。
コリドラスの給餌環境
その前に前提としてコリドラスの給餌環境について触れたいと思います。
先日ブラックベールテールエンゼルフィッシュを導入したのを機に長い間一緒に飼育していたカラシン達と別水槽隔離にしてエンゼル、ディスカス、コリドラス水槽にしました。
理由としてはエンゼルがまだ小さいので餌食いが超早いカラシンに横取りされて餌がエンゼルに渡らない。
同様の理由としてコリドラスにも餌が行き届かない可能性もある。
といった理由からやむなく水槽を分けました。
給餌という観点からすると、たとえ混泳に問題が無いという大前提があったにせよやはり異なるキャラクターの熱帯魚を同一の水槽で飼育するのは好ましくないのかもしれません。
餌食いが得意なサカナだけ行き渡り、餌食いが苦手なサカナだけ割を食う感じになります。
餌食いが苦手、遅いサカナというのはエンゼル、ディスカス、コリドラスの事になります。
まあカラシンと比較してですが。
カラシンを別水槽にしたことにより、エンゼルとコリドラスそれぞれ給餌のマネージメントは非常にやり易くなりました。
キョーリン ひかりビタミン糸ミミズ
この4種類の中で栄養成分としてもっともタンパク質が含まれているイトミミズ。
ただし一番給餌にクセがあってブロック状に圧縮されたそのままの形態だと底面まで運ぶ事ができません。
乾燥していて浮力が強いので沈まないためです。
なのでこういったアイテムが必要になる訳ですが
エンゼルとコリドラスだけではこの1キューブはちょっと現状甘し気味です。
というのも1キューブセットしてバスケットで底面に到達するのは良いですが、イトミミズの拡散に餌食いが間に合わず、水槽内にイトミミズが激しく散らばってしまいます。
カラシン達が居た頃はすべて拡散した部分はカバーしてくれていたのですが、カラシン達が逆にいなくなったことで処理が行われなくなり拡散してしまいます。
といった訳で餌食いも非常に良い餌なのですが現状においては使う事を躊躇っている餌になります。
日本動物薬品 メディコリドラス
この中で一番手に入れたのは新しいニューフード、メディコリドラス。
ネットでは評判が良かったので手にしてみましたが4種類のうちではタンパク質の含有量が最も少なくなっています。
また原産国が気になる方は注意が必要です。
残念ながら自社開発で無いのががっかりした部分ですね。
餌の形状はバイブラバイツに似ていますがそれとはひと回り大きく色も茶色味かかってます。
余談ですがコレを食わせると全く同じフンが出てきますwww
与えるには少々のコツが必要で、そのまま水槽に投入するとしばらく浮いたのちに沈下していきます。
このしばらく浮くってのが仕方が無い事なんですが、付属の計量スプーンで与えた場合広範囲に展開した後に沈下します。
これによって沈んでほしくないトコロ、例えば石が設置してある裏側等にも沈んでしまいます。
コリドラス達が間違えなく食べてくれればいいですが、隙間に挟まった等で食べれない等その場に停滞してしまうと腐食の原因となって水質悪化につながります。
なのでやり方としては色々あると思うのですが、私の場合ビーカーに給餌する分をいれてそこに飼育水をいれてあらかじめ水を含ませた状態にしたのちに水槽に投入しています。
こうする事でエサやりの時にイチイチ手を水に濡らさなくて済むし、だいたい意図したところに餌を展開できます。
嗜好性はすこぶる良好で後述するキョーリンのコリドラスフードと違って一口で食べれるサイズなのでそれぞれのコリドラスの口に確実に入っていると思います。
当初はコリドラスをターゲットにして投入していましたが、エンゼル、ディスカスとも集まってきて食べるのが日課となっています。
当面はドライフードの定番となりそうですね。
キョーリン バイブラバイツ
英語表記のパッケージで日本語表示のステッカーが貼られていますが原産国は日本との表示があるバイブラバイツ。
名前はカッコイイですがエサとしてはイマイチかなとの印象。
アカムシに似せてる外見は前述したメディコリドラスと似ているけど少々細くて小さい。
コリドラスの嗜好性はいいんだけど(ていうか大抵口に入るものは好き嫌いしないので正確なところはわからないけど)シクリッド、エンゼル、ディスカスの喰いが悪いです。
アカムシと外見が似ていても本家のアカムシが猛スピードで喰いつくのに対し、こちらは偽物と即座に判断されているということでしょうか。
だとすると熱帯魚の餌認識精度ってかなり想像しているより高いのかもしれません。
という訳で消費のスピードがめっきり落ちてる餌です。
キョーリン ひかりクレストコリドラス
この中ではサイズがひときわ大きいタブレット型のフード。
結局良くも悪くもこのサイズと特性がこのフードを表していると思います。
何年か使ってみて思うのはコリドラスにはあまり向いてないんじゃないかなと思います。
基本的にこのフードは大きく、硬く、なかなか溶けづらいという特性があって当然ながらコリドラス達は一口で食えない訳でこのフードをぺろぺろ舐めるようにして食べる訳です。
このぺろぺろの時に溶け出た餌が少なからず水槽に拡散する点。
わりと集中力がないコリドラスは目の前のフードすら気が付かない場合もあって食べ残すケースもある。
といった具合に与えた餌が確実に消費されているか追跡出来ない点がこのフードの不信感につながります。
このフードの良いトコロとしては気軽にポンと放っておけるってだけぐらいですから。
という観点からこのタイプのフードをコリドラスに与えるのは緊急時とかそういう時に限られると思います。
番外編 冷凍アカムシ
番外編ではありますが、ドライフードでは無く最強の熱帯魚フードというと冷凍アカムシが筆頭になるでしょうか。
色々種類があってキョーリンのが高くて品質もよさそうですが、他のメーカーのもそう違いが感じられないので安いのを現在は与えてます。
注意してるのはそのまま冷凍したキューブをドボンとするのではなく、一度飼育水で解凍させて汚れを一度廃棄したものをエンゼルから少しずつ与え落ち着いたころにコリドラスに与えてます。
沈むとはいえ沈降スピードがそれほど速い訳では無いので、プロホースのチューブに解凍したものを流して底に行くようにしてます。
最強食なのですが与えるのにちょっと手間が掛かるので忙しい朝はメディコリドラス、夜はアカムシとしています。
いままでアカムシをこのように与えてもカラシンに瞬く間に瞬殺され、ほとんどコリドラスの口に入る事は無くて申し訳なかったんですが今やゆっくり食べる事が可能になりました。
底に落ちた分はエンゼル、ディスカスとコリドラスはほぼ同じペースで食べるので奪い合いも発生しません。
そんなわけで今回はコリドラスの食事事情でした。