先日AmazonでX-T30用にマクロレンズを購入したので今回はその模様をお届けします。
重い重いとうわさには聞いてたけどすさまじい重さwww
新しいレンズの目的はブツ撮りのため
なんで新しいレンズを購入したのかは
過去記事にも記しましたがブツ撮りにおいて広角側で撮影するとパースが効いてしまい近くにあるものが誇張されて本来と異なる姿で撮影されてしまうので望遠レンズが欲しかったというカンジ。
今までは
こいつに
この望遠レンズを取り付けてなんちゃってマクロレンズとして使ってました。
ただ被写界深度が異様に浅く撮影に苦労してたので以前から気になっていた60㎜のマクロレンズを購入する事に。
60㎜は35㎜換算の数値なのでFUJIのAPS-Cに変換すると90㎜相当の望遠マクロ。
わりと欲しかった焦点距離ドンピシャでした。
PERGEAR 60mm F2.8 2倍マクロレンズ
重たいレンズ
パッケージとしては異様に重い箱の中に、レンズ本体(レンズキャップ前後付)、クロス、ピントリング調整用ノッチが同梱されていました。
マジで重い。
レンズキャップ込みで657.6gほど。
数値的にみると大したことないじゃんと思うかもしれませんが、この大きさに対しての重さはこんくらいやろという脳の感覚と実際に持った感覚が大きく乖離してるためとても重く感じるのです。
ちなみに前述のXC50-230+16㎜チューブで449.7g。
数値にするとその差200gほどですが体感的にそれ以上ありそうなイメージ。
あまり軽くは無いスマホ代表のiPhone13PROで244.6gほど。
レンズフィルターは62㎜
レンズフィルターは62㎜でしたのでamazon印の安いやつを装着しておきます。
このレンズフィルターパッケージのどこにもどこが製造したとかの表記が無く怪しさを感じました。
当然ながら62㎜でピッタリ装着が可能でした。
電子接点無し鏡胴は伸びないインナーズームタイプ
マウントは電子接点が無く単なる溝がきられていてカメラ側とは物理的に固定される方式。
なのでEXIF情報も記録されず、AF、絞りの伝達も出来ない為マニュアルとなります。
もっともこのコスト(24,000円程度)なので贅沢は言ってられません。
フォーカスあわせくらい自分でやりますよと。
まあマクロレンズなんでAFが付いてたところでジーコジーコとストレスたまると思うのでマニュアルでいいんです。
鏡胴はピント合わせ時でも伸縮しないインナーズーム?方式。
かなりストロークします。
ヘリコイドは節度感があると言えばそうかもしれないですが、重い。
加えてピント合わせがとてもシビアな為ピント合わせがとても難しく感じます。
同梱のピントリング調整ノッチを両面テープで張り付けてみましたが、こちらの方はなかなかいい感じ。
実写
マクロレンズは以前Eマウントで持っていたことがあったのですが
その焦点距離からとても使いづらかった記憶がありましたが、今回は60㎜(35㎜換算90㎜)なのでワーキングディスタンスは充分に確保されます。
もっともこのようなギンギンに寄った接写をする機会は少ないとはおもうのですが、一応限界までよるとどれくらいなのかは気になるところです。
MFなので当然ながら自分でピントリングで調整しなくてはならないのですが、X-T30の場合MFアシストとして3種類もモードがあって
・ピーキング
・デジタルスプリットイメージ
・デジタルマイクロプリズム
結局ピーキングが一番合ってるかなあという印象。
それでもカッチリピントがあってるという手ごたえはあまり感じられません。
とにかくピント合わせが難しい。
それこそEマウント時代、NEX3~5、a6000時代の頃にはアダプターを介してマニュアルレンズを装着していた事もありました。
ペンタックスなのはたまたま手に入りやすかったレンズがペンタックスだったから。
実写(塗装の持ち手)
とりあえず手ごろな被写体として持ち手をパシャリ。
ピントの調整のみならず、絞りも調整しなくてはならないのでマクロ撮影は奥が深い。
F2.8と一見明るくみえる数値ではありますが、F2.8の開放で撮るとピント合わせがさらにシビアになるので大抵絞らないといけないというジレンマが。
まだ練習中ではありますがおよそF8前後が目安になってくるでしょうか。
持ちての軸あたりにピントを合わせにいってるのですがピントリングに触れるか触れないかくらいで軸の向こう側(持ちて本体)にピントが行っちゃうくらいにはシビアだけど撮影がクソおもしろいwww
持ち手に付着したサフのタルク成分がこんなに映るし何やら別の世界に来た感じもします。
実写(極細面相筆)
続いては極細の面相筆。
もう少し解像するかなとおもったけどこんなもんかな。
とりたてて面白い世界が広がってるわけじゃ無かったです。
毛先もケアしてるのでまとまってます。
こいつでね。
実写(エアブラシ)
続いてはエアブラシを撮影してみました。
撮影してて思ったのが被写界深度ってレイヤーというか撮影面から平行なレイヤーはピントが合わせやすいけど、エアブラシのノズルの先のようなポイントの場合、バチクソピントが合わせずらい事。
ていうか無理だねコレ。
途中まではピントがあってるようなあってないような感じなんだけど、一番アップにした場合とにかく至難。
ノズル径0.3㎜だからね・・・
実写(千円札)
今回撮影してて一番面白く興味深かったのが千円札の旅。
マクロで覗いてみると驚くべき解像度であることがわかります。
単なるラインかなと思った部分がNIPPONGINKONIPPONGINKOと繰り返されてる部分。
やばすぎ。
あとひとつひとつの線の太さ。
これってミクロン単位の細さなんだけどしっかりとプリントされてます。
我が国の紙幣は手が込んでるなと感心致しました。
実写(ルブリス)
用途としてはコレ用のガンプラを撮影してみました。
ピント合わせは同じく困難なものの、ピントが合えばガッツリシャープな解像をしてくれます。
これで24,000円なら大満足でしょ。
240,000円だったら微妙かもしれないけど(;'∀')
問題としてはあまりに詳細に撮影してしまうのでごまかしがきかない事orz
実写(花)
最後に定番の花なんかを。
この時は午前中の日差しがキツイ時間帯で液晶、EVFともにキツイ状況。
もう勘で撮影してます。
重い、ピント合いづらいで厳しい撮影にはなりますが、うまく行った場合すごくキレイに撮影することが出来るからおもしろい。
フォーカスをあわせて撮影するのは今ではスマホ、カメラまかせで何でもやってくれますが、マニュアルで撮影するのは結構大変です。
実際にピントも全体に合わせる事は難しく、手前、奥等それなりの経験が必要とされると思います。
しかしこうしてシャッタースピード、ISO、絞り等自分で設定してシャッターを切る。
このアナログな行為がたまらなく魅力的に感じる今日この頃。
このレンズを沢山活躍できるよう被写体の生産に励まなくては。