さいのじ@サイドイレブン

絶えずなんか欲しい

エアブラシ塗装ブースに冷たい外気が入り込んでくるので逆流防止ダンパーを取り付けて外気をシャットアウツした話

今回は前から発生していた事象、塗装ブースから外気が入り込んでいる事にいよいよ着手した件について記しておきます。

www.youtube.com

簡単に塗装ブースの排気の流れの構造としては、塗装ブース(天井換気扇がメインエンジン)→アルミフレキホース→換気口にソケット加工して無理やりぶっ挿し。

こんな流れです。

天井換気扇を主動力とした塗装ブースなんで天井換気扇そのものにもチャッキ=逆流防止ダンパーが一応備わってはいるのですがこの手のチャッキって物凄く薄いアルミ板ですぐに変形してダメになって逆流を防ぐ事が出来なくなってしまいます。

よく冬場風呂場がひんやりしたりするのもチャッキがイカれてくるのも原因かと思います。

そんなわけで我が塗装ブースの内臓されているチャッキも全く機能しておらず、風の強い日にはひんやりした外気が流入してきます。

昨年はガンプラを作っておらず、排気ダクトも外したままだったので実害はなかったのですが今シーズンは絶賛ガンプラ生産中なので冬シーズンが到来する前になんとかしなくてはいけません。

というわけで外気が入ってこないようにDIYしてみようと思います。

外気の侵入を防ぐ逆流防止対策

外気が入ってくるのは外から中へ、排気方向は中から外へ。

それぞれ空気の流れの向きが異なります。

中から外へは排気したいけど、外から中へは入って欲しくない。

要するに一方方向の空気の流れを司るのが前述した逆流防止弁、逆流防止ダンパー、あるいはチャッキ、チャッキダンパー、CDともいう装置です。

チャッキという機構は多くの機械にも持ち入れられ身近な機械にも搭載されているかもしれません。

逆流防止アイテム

そんなわけで今回用意したアイテムは

ちょっとピンぼけしたかもしれないですが、チャッキダンパーΦ100とニップルΦ100です。
一般家庭での換気口はおそらくΦ100が多いので一般的にはこのサイズになります。

中にはパワフルな排気、換気装置をつかった塗装ブースの方はΦ150、Φ200となるかもしれませんが、一般家庭でそのような口径の換気口を取り付けているというのはあまり聞いた事がないのでそういう場合はレデューサーで口径を落とす必要があります。

チャッキだけで事足りると思いましたが念のためニップルも用意しておきました。

これに加えて取付用の換気口も用意しました。

今回のチャッキ取付はわりとパワープレイで納める格好なので加工しても良い換気口、一般的にクーラーキャップと呼ばれるものを別に手に入れました。

本来換気口用途では無く文字通りエアコンの冷媒配管用かと思われます。

こいつは元々部屋についている換気口は温存して、ダクト排気用の換気口を用意した訳です。

この時点では実際にどう取り付けるかは決まっていませんがうまく固定出来たら幸い。

チャッキの構造、メカニズム

チャッキの構造としては簡単で写真を見てわかるように、ケーシングの中に1対、2枚のハネがあります。

このハネは一方向しか開きません。

排気側はバネを押しのけるとハネがパカッとひらき空気が流れますが、逆方向。

→の反対側から空気が流れ込んできた場合、ハネの反対側はパッキンで全周抑えれれているのでハネは開きません。

この構造によって一方向の空気の流れが確保されるわけであります。

簡単な仕組みながら絶大な効果を得る重要なアイテムであります。

ただ構造上100%の空気の流入は防ぐことができず、例えばハネ稼働軸の隙間等から空気の流入はあります。

ので厳密にシャットアウトするとなるとコレに加えて別の手立てを講じる必要があるとは思います。

クーラーキャップとチャッキの固定の確認

結果は奇跡的にピッタリと収まりました。

クーラーキャップのパッキン用に溝が切られているのですがこの溝にチャッキが上手くハマりました。

Φ100用なのでチャッキの外周はΦ97位だと思うのですがピッタリハマってくれて歓喜です。

換気だけに。

 

 

 

 

チャッキは上手くハマってくれたので後は固定を考えます。

クーラーキャップとチャッキの固定方法

チャッキがクーラーキャップの溝にピッタリハマってくれたとは言ってもかかりは非常に浅く2~3㎜しかハマってません。

パッキン用の溝なのでこれしかないのが当たり前なんですが。

なので溝が深ければこの差し込み部分にビスを打って効かせる事が出来るのですが、この方法を取る事はできません。

という事で工具箱をひっくり返して発見したアングル金具。

相当長い年月工具箱で使うその日が来るまで眠っていたものと思われます。

おそらくついてる値札から判断しても10年以上は眠っていたものと思われます。

ようやく活躍する晴れの日を迎える事ができそうですよ。

本来棚とかに使うアングル金具を利用してクーラーキャップとチャッキを固定しようと思います。

チャッキを固定する側の穴はそのまま使えるとしてクーラーキャップ側はセンターがずれているので新たに穴を設けます。

クーラーキャップのフランジ面のど真ん中にビスが来るように打ち込むドリルビスを使って下穴をあけます。

一周にたいして3ピース取付ました。

取付は鉄用のドリルビスを用いますが、この際の注意点としてはハネを阻害しないポイントに打つべしという事です。

打ち込んだポイントはヒンジより手前側にしました。

ヒンジ軸より向こう側、外側にするとハネが稼働する際に干渉して開かなくなったり閉じ無くなったりします。

ここら辺は見落としがちですが数々の修羅場をくぐってきた私が最も気を付けるポイントではあります。(過去に同じような過ちを犯したため)

で金物は敢えてマイナス目で取り付けます。

軸をかわすのもあったのですがクーラーキャップ取付面と差がある事によりビスで固定した際呼び込む事が出来、固定の強さを上げる事ができます。

逆に金物のアングル面を取り付け方向に飛び出して取付てしまうとクーラーキャップと隙間が出てしまい排気が漏れる、外気が吹き込む原因となってしまいます。

さきほどアングル金物に下穴をあけた位置からクーラーキャップ目掛けてドリルビスで固定しますがここからもうひと手間。

チャッキ方向から外(壁取り付け方向)に向けて打つとクーラーキャップのアングル面よりビスが出てしまいます。

これによって取付するボード面にあたりキズが付く可能性があります。

賃貸とかの場合だといろいろ面倒くさい問題にもなりますし、そもそも若干浮いてしまう問題があります。

そこで手間は掛かりますが、一度こうして固定してから、一箇所ずつビスを外し中→外から中←外というようにビスの打ち込み方向を変えます。

こうする事によってフランジ面からの突出を避ける事が出来、尚且つ向こう側が鉄(アングル金具)なのでインパクトを効かせる事が出来強固に固定できます。

反対だとクーラーキャップのネジ山がバカになってしまう可能性が大です。

デメリットとしてはビスが突き出てる美観でしょうか。

私は気になりませんが、安全性も鑑みてネジ山にシリコンコーキング等塗布しておいたほうがいいかもしれません。

すこしクーラーキャップ取付面からアングル金具を話したことによってアングル金具が変形してテンションを効かせてるのがわかるかと思います。

DIYとかこういった工作においては固定方法を強固にする、いかにパーツが外れないかを第一に考えます。

なのでボンドとか接着剤より、ボルト、ビスといった固定方法が私は主流です。

ダクトホース取付

あとはコレを取り付けるだけです。

排気用のアルミホースは内径Φ100なのでオス、チャッキ側がメスで内側に入り込みます。

テープしろを若干用意してアルミテープで隙間なく固定します。

元の換気口をビスで固定してなかったようで手で簡単に外す事ができましたがそれはそれで複雑な気分。

ここは特注で追加した換気口です。

まあ取り外しできたから良しとしますが。

軸の向きは上下方向にします。

そうするとハネは等しくなるのでチャッキ効果を存分に発揮してくれるでしょう。

試運転では問題なく排気され、今のところ外気の侵入は目立ってはありません。

自分の部屋に塗装ブースを設けたいと考えの方は参考にしてもらえたらと思います。

換気口が四角い場合でも同様に同じ規格の換気口を用意してチャッキを固定すればいいだけなので手間は掛かりますが可能です。

窓に取りつけるタイプの換気口も見たことありますが、北国、北海道ではちょっと自殺行為です。

将来的に塗装ブースは更新予定

前にも言ったかもしれないですが、現状の塗装ブースは更新するつもりです。

今回のは流通している塗装ブースをアレンジしたものですが使っていて現状にそぐわない部分もあるので冬の間にでも更新できたらと考え中です。