最近WWⅡ車両、戦車を作るようになって製作を楽しんでいるのですが塗装工程で果たしてこんな汚し方で良いのだろうかと疑問を抱くことがあります。
そこで今回は実際の写真からどのような状況だったのか確認してみたいと思います。

ティーガーⅠのツィメリットコーティング施工車。
ハッキリとわからないけど全体的な塗装の剥がれやダメージはあまり見られない。
予備履帯のほうもさびさびになってる様子は見られない。
牽引ワイヤーもおそらくそれほど錆びてはいない状況に見える。

型式は不明だけどパンターと思われる車両。
何らかの理由で放棄されたパンターを見つめるイギリス兵と思しき光景。
見えている範囲で判断すると外見は非常にきれいな状態だとうかがえる。
本体やシュルツェンに目立った汚れ、錆の後も無いし転輪、履帯も泥汚れは見られず綺麗な状態。

廃棄されたティーガーⅡ、ポルシェ車体用砲塔搭載車と思われ。
ユニバーサルキャリアが横を通り抜けていく光景。
砲塔側面と車体側面の塗装が錆びているのは激しい高熱にさらされたものと推測する。
ただ側面に取り付けられたラダーがあまり外傷が無いのが判断をするのに難しい。
戦場での経年変化を読み解くには転輪および履帯が参考になると思う。
鋼製転輪は汚れの方はあまり見られない。
履帯のほうもさびさびという状態では無い感じ。

同じくティーガーⅡだけどこちらはヘンシェル車体用砲塔っぽい。
ツィメリットコーティングが施されている。
サイドカバー下部にわずかな傷、汚れが見える。
ダークグリーンが施された鋼製転輪、起動輪に関してはほぼ汚れが無い。
プラモ的な表現だと最小限の墨入れを施した状態に見える。

単色のⅢ号突撃砲G型。
シュルツェンの向かって左側、後部がダークイエロー地が擦れて?かなり薄くなってる。
赤錆色にも地金にも見えるけどどうしてこうなったんだろう。
石畳の上を移動していたようなので履帯転輪もきれいな状態。
転輪はそれぞれムラが異なる様子。
汚れによるものなのか塗装の仕上がりによるものなのか不明。
車体後部の予備履帯は錆が見られる。
75㎜砲のマズルブレーキ周りにはスス汚れが見当たらない。
撮影された時期、場所、車両状態、気象状況も様々な状態だと思われる車体だったけどほぼ共通している事はそれほど極端に車体が錆びたり、汚れていたりしたものは見られなかった事。
当然モデルケースが少なすぎるので全ての状態に当てはまるとは言えないけれど一般的なモデラーが施すウェザリング量とは実際の状態とでは結構な開きがあるような気がする。
これはおそらくモデラーのリアルなウェザリングを追求する熱量が多すぎて過度なボリュームになる事は否めない。
実際の戦車はパネルラインごとにグラデーションも感じないし、ハイライトも感じないし、塗装剥がれもほとんど無いし、錆汚れ泥汚れもほとんど無い・・・
まあ実際のトコロはそうなんだろうけどこれをプラモでやるとあまりに淡泊すぎてしまう。
リアルなところの綱引き具合が実に難しいと思う。