思うような写真が撮れなかった理由とは
今までブツ撮り、主にガンプラの撮影を素人目線で行っていたのですがどうにも目の前にあるものと、実際に写真で撮ったものが違うという現象に悩まされていました。
うまく表現出来ないのですが写真に写ったものはなにやら誇張されているような感じですね。
調べているうちにようやく答えにたどり着くことが出来ました。
犯人はパース!?
思うように写真が撮れなかったのはパース、広角側で撮影していたからという原因だったのでした。
そこで今回は写真の焦点距離で同じ被写体の写真を撮影した場合、どれほど写真映りの変化があるか、実際に比較テストをやってみたいと思います。
実際に焦点距離別で写真を撮影する
使う機材
使用するカメラは、マイクロフォーサーズ一眼ミラーレスGH3
レンズはパナソニックの12-60㎜標準ズームレンズとオリンパスの望遠ズーム
40-150㎜の2本で撮影してみたいと思います。
35mmフルサイズ換算にするとパナソニックが24-120mm、オリンパスが
80-300mmとなり、この2本で24-300mmをカバーする事が出来ます。
撮影に用いたガンプラはHGのブルーディスティニー1号機です。
大きさはHGの中でも標準かやや小さい部類に入るかもしれません。
素組で表面処理中という微妙なコンディションです。
撮影条件
どちらのレンズも三脚使用、絞り10、ISO800、WBは5400Kの設定で撮影しました。
12㎜(換算24㎜)
撮影できる範囲で最も広角端。
とにかく写真が撮りにくく、カッコいい部分を探すもパースが効いている
せいであまりカッコよく見えない。
一番パースの効果が顕著なのはカメラとより近い部分左足のつま先あたりを見てもらうとコレ以降の写真との違いがわかります。
後ろにツールクリーナーのボトルの相対位置も確認してください。
40㎜(換算80㎜)
パース(誇張)が緩和され撮影ポイントを探しやすい。
撮影位置を後退させているので、正確に比較出来ないですが参考までに。
後ろのボトルが12㎜に比べて大きくなってます。
60㎜(換算120㎜)
標準ズームの望遠端60㎜。
後ろのボトルは更に大きくなってますが、本体の写りはそれほど変わらないかな。
100㎜(換算200㎜)
望遠ズームレンズの100㎜。
背景のボトルが大きくなっただけで、本体はさほど変わらない。
150㎜(換算300㎜)
望遠端の150㎜。
100㎜のときとほぼ変わらない?
この時すでに被写体から1.3mくらい離れてます。
まとめ
今回撮影して分かった事は、最広角以外で撮影すればほぼ誇張効果は打ち消されることが分かりました。
実際に撮影を行うには80~90㎜以上の焦点距離がベストか
現実的には焦点距離80㎜以上で撮影を行うのが、実際の現物のシルエットに近いかなという結果でした。
なので部分的な撮影はともかく、全体像を必要とされる写真には中望遠程度で撮影した方が実際のシルエットに近いと思います。
100㎜以降になると焦点距離によるシルエットの変化は見られませんでしたので、そこまで望遠側にして撮影する必要は無いと思います。
写真撮影は奥が深いですね・・・