念願かなってゲットしたa7RⅣ。
今回はこのRⅣで初めての野鳥撮影に挑んでみたいと思います。
フルサイズ初。
EVF撮影ほぼ初。
超望遠初。
もちろん野鳥撮影初。
と初物尽くしの中うまく野鳥を捉える事が出来るのでしょうか。
いざフィールドへ
a7RⅣ本体への投資は何れにせよ必要だったから迷いは無いですが、超望遠レンズの方がうまく機能してくれるのか心配でした。
中古とはいえ下手なAPS-Cカメラのボディキットが揃う位の投資です。
私にとっては大きな冒険への一歩に期待と不安が入り交じる中フィールドに赴きました。
撮影場所となる公園について重いストラップを肩に通して踏み出した瞬間目の前の木にかすかな気配と揺れる枝を見て何かいる、と思わず反応しました。
写真を撮りに来ているとはいえ心の準備が伴わない中、夢中でその気配の正体を追いかけます。
超望遠レンズも初で被写体を捉えるのすら難しい中なんとかとらえた1枚。
トリミングしてみると
このエゾリスを撮った瞬間の手ごたえは正直微妙なトコロでしたが、帰ってみてモニターで確認してみると非常に驚かされました。
ちなみにjpeg取ってだしです。
ちょっと厳しいかもしれませんが中心部の解像度。
これがほぼa7RⅣ+タムロン150-500㎜の初ショットです。
なにかとんでもないモノを手に入れた感じがして震撼しております。
このように小さい被写体を捉える事の困難さは
①目視で発見
②EVF、ファインダーに移行
③見逃す
このように目視で発見したとして、緊張のあまり急いで②に移行する際に見逃してしまう点。
画角、視野角が大きく変わるのが主な原因と言えますがおそらくここら辺は経験を積んでいくしかないかと。
なんとなく目視で発見したらX軸、横方向は固定して縦方向で被写体を探した方が良いような気がしました。
初めての野鳥撮影はヒヨドリ
この時点で先ほどのエゾリスをどう捉えているか確認をしないまま進むことに。
野鳥を撮影したいといってもこの時点で何かアテがある訳では無かったのですが周囲の鳴き声、樹木の周囲を注意深く探っていきます。
注意深く進んでいるとなにか発見しました。
目の前の木の実がなる樹の中に気配を感じました。
あとで調べてみるとヒヨドリであることがわかりました。
大きさはスズメとカラスの中間くらいでしょうか。
このヒヨドリがめでたく野鳥撮影第一号となりました。
後で確認したらjpegの品質が最高より一つ下のファインになっていたのでエクストラファインに上げておきました。
a7RⅣに搭載されている超絶便利なズーム機能
あまり説明書を熟読したわけじゃ無いのですが野鳥撮影に於いてきわめて有効な機能がa7RⅣには搭載されています。
一つ目がAPS-C/Super 35mmモード
この時はタムロンの150-500㎜を装着して行きましたが
タムロンの望遠端は35㎜換算で500㎜。
この500㎜という望遠距離はフィールドに出るまでどうなのかなと考えていましたが実際に使ってみてすぐに正直足りないと感じます。
じゃあレンズを買い足すか、とブルジョワなら可能でしょうがこちとらそうはいきません。
そこでAPS-Cモードの出番です。
これはどういう機能かというとこのモードにすると1.5倍相当の画角(APS-C)になるというものです。
なので望遠端500㎜が1.5倍クロップで劣化無しの750㎜相当の画角となる訳です。
テレコン無しでSONYの最大望遠が600㎜ですのでその焦点距離すら凌駕するわけです。
私はこのSuper35㎜モードを事前にカスタムキーに登録しておきました。
これだけでもスゴイところなんですがa7RⅣにはさらに二つ目として
全画素超解像ズーム
ほぼ画質の劣化なしに最大2倍のデジタルズームを行う機能です。
これとAPS-Cモードを組み合わせると
500㎜(ノーマル)>>750㎜(APS-Cモード)>>1500㎜(超解像ズーム)
とノーマル比3倍まで焦点距離をブーストする事が出来ます。
ただ超解像ズームは条件があって
・AFは中央付近AF
・RAW撮影が出来ずjpegのみ
・ワンボタンで設定出来ない(APS-Cモードはワンボタンで設定出来たが全画素ズーム はズーム倍率が掛かるので)
と若干クセがあります。
特にRAW撮影を設定している場合全画素ズームは選択できなくなってしまうので、撮影する前にあらかじめ焦点距離を取るかRAWを取るか決めておかないといけないようです。
タムロンの150-500㎜はテレコンを装着する事が出来ませんが、他機種他メーカには無い(あるかもしれないけど)ズーム代表2種と組み合わせることによってより多くの焦点距離を稼ぐことが出来る事を知ってa7RⅣに決めた部分もあります。
その他の野鳥撮影
そんな訳で初日にはうまくAPS-Cモード、全画素ズームを使いこなせたとは言い難い部分もありますがヒヨドリに続いて
シジュウカラにも会うことが出来ました。
こちらはヒヨドリと違ってスズメ程度の小さい鳥なのでより撮影難度はあがります。
この公園ではヒヨドリとシジュウカラにしか会うことが出来ませんでしたが、初日としては上出来かと思います。
特にこの初めての野鳥撮影に特別珍しい鳥とは言えないですが沢山のヒヨドリとのシャッターチャンスに恵まれた事は素晴らしかった。
この日の撮影に我ながら手ごたえを感じたのでちょっと場所を変えて他の鳥を探してみようと思いました。
川に移動してマガモのペアを発見。
羽毛が水滴を弾いている様子まで捉えているのにはびっくり。
すこし移動してまたマガモかなと思ったらちょっと違うカンジがしました。
逆光でシルエットしかわかりません。
最初は黒くてカラスかなと思ったんですがカラスにしてはスイスイ泳ぐなと。
調べてみるとバン、オオバンのようです。
寒いのとレンズが重くて苦戦しました。
最後はひょっこり現れたハクセキレイ。
雪がパラパラ降ってくるとフォーカスが合わなくなるのでかなり厳しいですね。
とりあえず今回の探鳥記はここまで。
初日、初回にしては結構な出来高を確保する事ができてうれしい限り。
ただ手放しで喜べないのがストレージ問題。
a7RⅣの写真データは9504×6336ピクセルと長大でjpgでも1つ20MB強のサイズがあります。
個人的に大の苦手としている取捨選択等写真管理を行っていかないとすぐにストレージはひっ迫していくことになると思います。
そんな訳で新たな趣味としてスタートした野鳥撮影、長く続けていけたらと思います。