今年のF1はテストが行われたバーレーンで開催されました。
ちょっと開幕から時間が経ったんですがまとめてみたいと思います。
アルファタウリ(角田)がテストでは絶好調
事前にバーレーンGPの前に行われたテストでは角田が絶好調でした。
C5という最も柔らかいタイヤではあるものの、フェルスタッペンに次ぐ2番手タイム。
とはいえトップ10にウィリアムズも居たりであまり真に受けるには危険な結果かもしれませんが、バーレーンGP後にこの結果を改めて見返すと納得する部分もあったり。
条件がどうであろうとタイムシートの上にいるという事は重要だと思います。
そういう意味では角田のF1デビューに関しては先輩たちへの強烈なアピールとしては充分であったかと思います。
たんなる日本人ドライバーでは無く、普通に速いドライバーってのが素晴しい。
レーキアングル(フロアの傾き具合)の比較。
レッドブルの兄弟マシンであるアルファタウリのマシンは本家と同じくハイレーキデザイン。
フロアの後端が地面から遠いコンセプト。
その真逆のローレーキコンセプトがメルセデスで、そのコピーマシンであったレーシングポイントあらためアストンマーチン。
ほぼメルセデスと見ていいと思います。
両車を比較してみるとこんなに角度が違う事が驚かされます。
今年2021は2020モデルよりフロア後端がテーパー状に削減されているのでハイレーキ勢にとって追い風なのか或いはローレーキ勢の向かい風になるのかと言ったカンジですね。
バーレーンGP予選
角田のF1デビュー戦の予選は結果から言うとQ2ノックアウトの13番手と言う結果。
Q1のソフトが早かっただけにQ3突破も期待されたけど、ミディアムに苦しんだみたいですね。
とは言え僚友のガスリーがQ3突破を果たし、5番手につけているのでまだ攻略のカギはあるとみていいでしょう。
まずどのF1ドライバーも戦わなくてはならないのがチームメイトで、予選から戦いは始まってます。
決勝の結果が全てではありますが、昨年優勝しているガスリーは角田にとってそう簡単な相手では無いので予選に関してもガスリーの前で終えれるように願っています。
バーレーンGP決勝
結果から言うと角田のF1デビュー戦は9位2ポイントゲットという結果になります。
テストからの流れを見るに浮き沈みが激しかったかなという印象です。
随所に速さを感じさせる部分があるので、この結果には当然本人も納得がいっていないと思いますが周りもそう感じているはず。
スタート後、他車との接触を避けるべく一時は最後尾ちかくまで順位を落とすものの、しばらくしてから怒涛の追い上げをヤングガンは開始する事になります。
ベッテルを抜き、アロンソを抜き、ライコネンを抜きと歴代チャンプを次々とオーバーテイクしバンバン抜いて行った末の9位というのはなかなかの内容だったかと思います。
決勝での印象としては角田はブレーキングがうまいなあという印象を得ました。
クルマの調子もよさそうなのと相まってブレーキングでのラインの自由度というか、オーバーテイクに関してもズバンと深いところから指してましたね。
あとはコーナーリングのうまさというかラッセルを抜いたターン10も難しいコーナーなんですがクリップについてタイヤもロックさせず美しいラインでオーバーテイクしていきました。
本人はスタートが不味かったことをチームに謝罪していましたが、そこで無理してマシンを壊したらレースにはならないのでぶつけなかっただけ良かったと思います。
(実はアストンと軽く接触してる)
とはいえまだ一戦消化しただけで今年は後22回も見られるF1。
長丁場ですがケガの無い様にゆっくり成長していってもらえばと思います。