イタリアはイモラサーキットで迎えた2021シーズンのF1第2戦目。
エミリア・ロマーニャGPの模様を簡単に振り返ってみましょう。
精彩を欠いた週末
一言で言ってしまえば、カーナンバー22のドライバーたる角田の週末はパッとしない週末でありました。
ヴァリアンテ・アルタにリアエンドを大破して横たわるAT02が映し出された瞬間、とても複雑な気分になりました。
F2時代含めて過去の実績をあまり知らず、トントン拍子でF1まで駆け抜けてきた角田がGP2戦目でこのようなクラッシュを喫するとはあまり思いもしなかったからです。
予兆は感じられた部分も
このクラッシュ以前に角田は無線でトラフィック天国だの、アイツが邪魔しただの無線で悪態をつきます。
おそらくこのテの日本人ドライバーってあんまり見ない気がするんですが、このように鼻っ柱の強く、負けん気の強い部分は私は嫌いではありません。
むしろ外見から見せるあどけなさと、内面に秘めた闘争心のギャップがおもしろいなと感心する部分ではありました。
ただこうした一連の発言の根拠となる部分、傲慢、おごり、うぬぼれといった部分ではなかったのかとマルコ博士に見透かされます。
確かに角田の速さは折り紙付きで誰もがうらやむスピードでフォーミュラ界の頂点に駆け上がった来た男です。
今年加入したルーキーで、マゼピン、シューマッハと比較しても感じられる才能は日本人びいきを差っ引いたとして歴然と感じられます。
ハースのクルマという事を差っ引いても。
チャレンジはあきらめないで欲しい
決勝を最後尾からスタートした角田は決勝もリスタート後のスピンを喫し12位とポイント獲得ならず。
F1の厳しい洗礼を受けた格好になりました。
ガスリーもタイヤ戦略をミスった部分もあって7位と振るわなかったんですが、
2戦を終えて見えてきた勢力図としては
1.レッドブル
2.メルセデス
3.マクラーレン
4.フェラーリ
5.アルファタウリ
6.アストン
アルファロメオ
アルピーヌ
7.ウィリアムズ
8.ハース
といったところでしょうか。
1・2番目とそれ以外は以前と変わらず大きな壁がある感じです。
チーム別コンストラクター別に総合で書くとこんな感じですが、今年はチームのエース、セカンドの差が大きいような気がします。
3~6までのベストオブレスト争いは熾烈で、サーキット毎、セッション毎にも位置が変わるほど接近してるイメージですね。
アルファタウリの上の位置で食えそうなのは、ボッタス、リカルド、サインツ、ぺレスあたりでしょうか。
そうなると角田、アルファタウリも表彰台はかなり厳しいとはいえ、5位から10位で常時ポイント獲得を狙える位置にいるので雑な週末を送る事だけは避けてほしいと思います。
とは言え一年目のドライバーに求めるものはそれほど大きくは無いと思うので、持ち前の鼻っ柱の強さを生かして、勇猛果敢なアタックを期待したいトコロです。
予選に関してもやはり圧倒的にガスリーの強さ、安定感には及ばない部分があるので打倒ガスリー目指して取り組んだ先にはかなりいい位置が待ってると思うので頑張って欲しいですね!!