さいのじ@サイドイレブン

絶えずなんか欲しい

AmazonPrimeVideoで映画を楽しむ/007ノー・タイム・トゥ・ダイ/JUNK HEAD/Mr.ノーバディ

最近はそこそこ忙しい身でなかなかまとまって映画を鑑賞する時間も取れないんですが、AmazonPrimeの映画は元を取る為に月イチくらいで映画を見る様にはしています。

まあ玉石混合、おもしろいのもあればクソ映画もあり当たるも八卦といったところでしょうか。

まあタダのおまけコンテンツで楽しんでる身ですから文句を言うのもナンセンスだとは思いますが。

そんなわけで最近観た映画3種をピックアップしていきたいと思います。

(実際はもっと観てるんですがネタ的に乏しい為)

性質上ネタバレを含むかと思われるので留意願います。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

ダニエル・クレイグの最終版である007最新版です。

私の中では007といえばダニエル・クレイグ。

モダンな007に非常にマッチした名俳優だと思います。

ただ一般的に”スパイ”として考えるとこのシリーズは如何なものかと考えさせられます。

エンターテイメントとして観る分には楽しいわけですが、スパイという観点からするとあれだけ大立ち回りをやってスパイですとはならないでしょって話で。

なんせ単身敵のアジトに乗り込んで物理的に破壊するなんておよそ現実のスパイの仕事では無かろうと思います。

で本作なんですが、いろいろと突っ込みどころは有るんですが一点だけ。

最終局面でサフィンの基地で敵を殲滅するわけですが何故か基地破壊を急ぐ展開。

残ってる敵もいなくゆっくりと軍でも送って破壊すればいいのにミサイルを発射して至急攻撃するよう要請するボンド。

ちなみにこのシーン字幕では戦艦ドラゴンとの表記がありましたがそもそもイギリスのみならず現代において戦艦という(狭義の)兵器は存在しなく駆逐艦ドラゴンの誤りです。

しかもドラゴンのVLSから対地巡行ミサイルが発射できるのかという疑問(VLSは対空ミサイルだけ)と基地を破壊するのにクラスター状に展開する弾頭の意味はという謎が残りますが、とにかく性急に基地破壊を急いで案の定巻き込まれて最後を遂げるボンド。

こんな訳の分からない最期を遂げるなら、サフィンと刺し違えた方がよっぽどマシ化と思うんですが。

ダニエル・クレイグのボンドが観られなくなるのは寂しいですが、スパイ映画というキャパシティだと007シリーズは現代では限界がきてるのかもしれません。

JUNK HEAD

ストップモーション映画という簡単に想像しただけで死ぬほど時間が掛かったかと思われるディストピア映画。

これを全て一人(協力者はいたみたい)で撮りきるのは尊敬します。

詳しくは触れないですが個人的にはアリだと思います。

独特で強烈な世界観で好みの人は引き込まれる事でしょう。

特にセリフなんですが韓国語ともフランス語ともとれるオリジナルな言語がクセになります。

続編もありそうな雰囲気なので次回作も楽しみです。

Mr.ノーバディ

この映画はよくある主人公が元〇〇だった系の映画です。

ジェイソン・ステイサム全般やデンゼル・ワシントンのイコライザーシリーズなど私が大好きなジャンルではあります。

基本的に私の映画の価値観として主人公は強くなくてはならないという基本軸があります。

ここら辺は当然見る人によって匙加減は異なると思うのですが、わざわざ2時間も時間を拘束されて観てる映画でmobキャラに悪戦苦闘してる主人公に感情移入は出来んのです。

だからパワーバランスも戦術的ではなく戦略的に調整する必要があると思うのです。

要は無双系ですね。

でこの映画ですが印象としては奇妙な映画というか、ちぐはぐな印象を受けます。

まず主人公が元〇〇という設定は踏襲しているのですがどこの組織かはわかりません。

どこかの法執行機関としかわからないのですが直接手を下す役割を行ってた模様。

なにがちぐはぐかというと最初の方は退屈な主人公の日常が描かれていて妻や家族ともうまく行かず強盗に入られるも撃退できず特殊なスキルを持っているとは到底思えません。

この時点で主人公が元〇〇という設定がまだ明らかになっていないので、普通のおっさんがブチ切れて暴れまくる映画かと思っておりました。

その後バスに乗っていてチンピラと出くわし多勢に無勢の状態で喧嘩を始めますがここでもスキルを発揮するわけでも無く辛くも勝利するといった、なんとも見ている方からすると判断つきかねる状況が続くわけですが何かここらへんから覚醒しだします。

後半になると無双状態になり敵を蹴散らしていくのですが、正直前半と後半では全く違う映画かってくらい主人公の動きが異なる点。

これはこれでそれなりに面白いのですが、一貫性のない部分が粗削りだなあと思いました。

イコライザーシリーズのデンゼル・ワシントンのように優雅で洗練されていてスマートな破壊力ではありません。

この元〇〇って設定は映画ではかなり便利で、2時間という尺のなかで主人公の成長なんか待ってられない訳です。

つまり主人公はハナから強くなければならない。

という訳で元殺し屋で今はパン屋を営む主人が追われてきた女を匿い無双する。

といったようにレベル99からゲームを始められるわけです。

最初と最後が全然ちがう映画でした。