先日車検が有ってちょっとした修理があって代車と1週間共にしたので今日はその話です。
代車となったのは先日販売中止のアナウンスのあった4代目マーチの現行型。
代車ってワクワクしますよね。
何が代車かな~ワンチャンGT-Rだったら良いな~とか。
思えばマーチって街中でもめっきりというか全く見なくなったなあと。
一時期コンパクトカー市場を席捲したのは遠い昔。
販売中止の運びとなるようです。
今回はたまたまその渦中のマーチに乗ることができたのでなぜ販売停止にいたったのか考察してみたいと思います。
マーチが販売停止に至った理由
まず直近の2021年度の新車販売台数ですが、マーチは45位に位置してます。
単価のより高いエクストレイルやリーフよりも売れてません。
同じセグメントのヤリスなんか19万台も売れているのでもはや競合車というよりかつてあった車程度の存在しかないのでしょう。
これだけ見るとメーカーとしても売る気が無いし、客としてもそんなやる気がない車なんていらないしというwin-winの関係にあるといえましょう。
そもそも日産ってルノーの意向かどうかわからないですが基本的にとにかくモデルチェンジ、マイナーチェンジをしない会社ですよね。
ひたすら放置オンライン。
ココの会社の開発のセクションってどうやって食っているのか疑問です。
どうして売れないかは乗ればすぐにわかる
そんなに高級でも無く取り立てて欠点ぽいところもみあたら無いのになぜ?
となりますがまあ答えは乗ればすぐにわかることでした。
パッと目にするとドリンクホルダーも前席には4箇所あって問題は無い。
グローブボックスは上下2段になっててティッシュBOXを隠す事も出来る。
この時点ではやけに安っぽい内観と言う位しかアラが見つかりませんが、このクルマの問題の最大の原因は走りにあると思います。
最悪なシフトフィール、走行性能
1200CCで3気筒のわずか79馬力しかない非力なエンジンはノイジーかつガサツで非常に不快感を感じるものだし、それにくわえて気持ち悪いCVT。
結果走り出しが非常にもっさりしててクルマが動き出すまでのラグがひどい。
なので信号待ちとか渋滞にはまるとストレスが順調に蓄積されていきます。
本来コンパクトカーなので軽快感的なのもウリなのかもしれないけど、上記のクソエンジンとクソCVTのおかげで鈍重きわまりない。
そこら辺の軽自動車のほうが遥かにマシなレベルだと思います。
本当にニッサンの人はこの車を乗ってウンOKって販売したのでしょうかね。
残念ながら全体を通してこのクルマの良いトコロ、個性といったものは感じられない。
あるのはひたすらコスト削減を断行した安普請だけが全くブレずにこのクルマの屋台骨となっております。
要はクルマというものを舐めてるんですよね。
パッションが感じられない。
コンパクトカーだし貧乏人が乗るもんだしこんくらいでええやろ、のこんくらいのレベルがすこぶる低い。
クルマは走ってナンボなんで走行性能さえよければ他の多少のアラは目をつぶることが出来るのに選ばれないのはそういう事でしょう。
消費者って意外としっかりみてるんだなあと。
高速道路主体でℓ14.3程度。
良くもないけど悪くもない中庸な感じ。
ちなみにこのSPORTってシフトレバーのODの位置にあるボタンを押すと、エンブレが効きアクセルフィールも若干リニアになり多少ドライバビリティは改善します。
安かろう悪かろう
このクルマってタイ産なんですよね。
三菱のミラージュなんかもタイ産なんですが、似たような雰囲気を感じる。
タイという国をディスるわけでは無いのですが、プレミアム感は感じられない。
わざわざタイで生産する意味としてはコストダウンの意義しか感じられないから。
結局いこのクルマにつきまとうのはコストカットの嵐であらゆる魅力を犠牲にしてしまったことなのかもしれません。
そういった部分を消費者は敏感に反応して他のクルマを選択したのでしょう。
メーカーにも消費者にも愛されなかったかわいそうなクルマと言えるのかもしれません。