タミヤ1/48Ⅳ号戦車H型後期型
最近メチャクチャハマっているタミヤ1/48MMシリーズことミリタリーミニチュアシリーズ。
ここ最近の流れとしては
Fトイズコンフェクトの食玩に手を出してハマる
↓
そのうち1/48スケール飛行機に手を出す
↓
同スケール1/48ミリタリーミニチュア(地上車両)に手を出す
といった感じで順調に派生を繰り広げております。
きっかけはふと手にしたFトイズコンフェクトの食玩からですからね。
世の中何がキッカケとなるか分かりません。
どっぷりスケールモデルの世界にハマり毎日とても充実しておりますです。
1/48の地上車両の魅力は何といっても同一スケールの飛行機と並べられる事。
リリースされているキットは1/35に比べとても少ないですが何とかなるでしょう。
最近動画のほうばっかりでしたが、ブログの記事のほうも滞っていましたが重い腰を上げてめんどくさいですがⅣ号戦車完成のあかつきとして製作記として認めたいと思います。
どうぞ最後まで見て行ってね♡
1.開封組立て編
1/48MMシリーズのメリットは枚挙に暇がないくらい素晴らしいけど、価格の安さも大きな魅力の一つ。
大体キット一つで2000円前後とお手軽に始める事ができるのが大きなアドバンテージ。
1/35でちょっと良さそうだなと値段を見ると10000円前後してるキットもザラなので非常にありがたいですね。
で今回はⅣ号戦車にツェメリットコーティングを施す予定なので併せてコーティングブレードセットもゲット。
ツィメリットコーティングをお手軽にシールで再現している商品もありますが、最低発注数が何故か2個からとアレだったので今回はパテでいく事にします。
4号戦車は比較的小さい転輪が数多くあるのでパーティングライン、ゲート跡の処理にはペンサンダーが超絶便利。
色んな意見あると思いますが私はプロクソンのペンサンダーを推します。
アルゴファイルのやつは私はお勧めしません。
1/48は小さいながらもギリギリパーツもそこそこの大きさで組立ても楽しめます。
これより小さい1/72、1/144スケールのもありますが組立てた事がないのでわかりません。
シャーシに転輪をセットしてみた様子。
転輪を塗装してから出なくては組む事が出来ないので履帯を組む為に仮で固定します。
今回のⅣ号戦車の場合、履帯を全て一体化させても起動輪と誘導輪と一緒にセットすれば取り付ける事が出来るので履帯はボンドで一体化させました。
シュルツェンが装備されてない外観は超砲身化された砲塔とは言え、いささか古臭い感じが否めないです。
ここまで来るのに履帯の納まりを考えながらやったのでなんだかんだ3日くらいかかってるでしょうか。
慣れれば半日もあれば製作まわりはイケると思います。
2.ツィメリットコーティング編
ツイメリットコーティングは別図で注釈があり、コーティング箇所が指示されています。
刷毛目も縦目と横目があるようですが今回は施工のしやすそうな横目で。
タミヤのコーティングブレードは大小2種類ずつあって(0.7、0.5)0.7は1/35、0.5は1/48に使うようです。
ブレードは3種類ほどありますが、コーティング面が細いⅣ号には一番小さい奴と二番目のやつしか使いませんでした。
タミヤのポリパテで該当箇所を施工していきます。
硬化剤を少な目でもポリパテの特性上すぐに固まっていくのでモタモタしてる暇がありません。
硬くなって作業性が悪くなってきたらそのポリパテは諦めて、また新たに練り直します。
ツイメリットコーティングはかつて遠い昔にやった記憶がありますが、その時に比べてかなり上手に出来たと思います。
自分でいうのも何ですがプラモの向上には技術もさることながら、何より情熱が大事な要素だと思います。
熱い情熱をもって挑めばキットは必ず応えてくれるでしょう。
飛行機モデルの時から搭乗員、人物は全く手を付けてこなかったのですがハッチの開閉上無いと流石に物足りないので付属の車長を載せてみました。
3.塗装編
さて一番楽しいフェーズである塗装編です。
今回のⅣ号攻略のカギは間違いなく『ダークイエロー』の選定にあります。
残念ながらクレオス、タミヤ共々手にはいる吊るし、ストックのダークイエローに自分が求めていた色は有りません。
個人的に調色は管理が難しいので敬遠していたフシがありますが、無いものは作るしかない。
という事で自分好みのダークイエローを創り出します。
難しい事を言いましたがやり方はとてもイージー。
クレオスのC39ダークイエローとC44タンを1:1で混ぜるだけ。
クレオスダークイエロー単体だと赤みが強すぎ、タンだと白すぎで両者を足して2で割るとちょうどいい塩梅になるわけです。
もしこのオリジナルダークイエローが無くなってきた場合、それぞれ1本づつこのビンにぶち込めばいいだけ。
めんどくさい比率で無いのも持続性、再現性という点から鑑みると重要。
うん、この色だわ求めていたのは。
実際に使われていた本家ドイツのダークイエローも年代によっては何種類も存在し、その上部隊管理ともなると多少の混色等も考えられ、どれが正解かとは今となっては知る由もありません。
なのでここは自分の理想を追求する事とします。
わりとタミヤのインストの色指定そのまま鵜呑みにすると結構痛い目を見るので、今後はカラーチェックは必ず必要です。
今回はダークイエローとダークグリーン2色迷彩でいく予定なのでもう片方の色、グリーンも選定します。
インストで指定されているXF-61ダークグリーンはとても理想の緑とは言い難いものがあります。
そこで選択肢上にあがったのがこの二色。
XF-5フラットグリーンとXF-26ディープグリーン。
ディープグリーンのほうが若干緑が濃いですが、今回はよりコントラストを味わいたいと思ったのでXF-5フラットグリーンをチョイス。
ちなみにフラットグリーンはツヤ有りのグリーンとは色味がかなり異なるので注意です。
転輪はこのようにマスキングを施してゴムブラックを最後に吹く予定。
転輪のマスキングは3種類用意しました。
試行錯誤で0.1㎜づつ追い込んでいきます。
こういう一連の作業がプラモを作っている実感が感じられて無性に好きなパートです。
組立ては説明書で決められたパートを基本的に守らないと当然ながらいけないですが、塗装の順番、マスキング方法等記載されている説明書は未だかつて見たことが無いので塗装に関しては自分の段取り次第という訳です。
製作期間中、出張期間を挟んでいたので唯一行ったパートがこの転輪まわりのマスキング・・・
通常であればフラットブラックを吹くところですが、最近手にしたラバーブラック。
これがゴム感の若干青みが掛かった感じがしてベリーグー。
マスキングもドンピシャ。
モールドでキッチリと塗分けられています。
エナメルで塗るのもイイですが、再現性、持続性を高めるためにデジタルな手法も絶えずアプローチとして考えております。
なにより正確ですし。
自家製ダークイエローも今までのダークイエローよりはいい感じ。
もう少し何かが足りないような気がするんだけど、これ以上追求するのは底なし沼の予感。
待望の転輪を組み込んだ状態に。
砲塔のシュルツェンが付くだけでもだいぶ迫力が違います。
いつもの見慣れたⅣ号ってカンジ。
模型的にはこのままでもアリなのかもしれないですが、より実車に近づけるためウェザリングを施します。
ちょっともったいない気もしつつ、エナメルのデザートイエローで下回りコートします。
いろいろな資料を調べるとどうもオフロード走行をすると履帯はダークイエロー一色になるみたいでドライブラシとか必要なさそうです。
ここら辺は表現手法なのでそれぞれの追い求めてるビジョンがあると思いますが。
個人的にもアクセントはつけたいトコロではあるのですがより現実的な感じで行ってみました。
本体のグリーンラインはとなるカラーを参考に、今回全てパスで作成しました。
ムチャクチャ気狂うくらい時間掛かってます。
1/48ともなるとエアブラシだとボケ足がデカすぎてキッチリマスキングした方が個人的には正解かと思います。
前回から使っているサンドブラスト用シートはカッティング耐性は強いものの、立体てきな追従性がきびしい為(折る事が難しい)通常の和紙仕様のマステを使うべきだったかも。
数字、師団マーク等もマスキングでGO。
4.完成
時間はかかったものの、今回のⅣ号戦車はひさびさの戦車という事もあって終始楽しく製作が出来ました。
塗装も自分でレシピを考え、ほぼ思い通りに行ったので感無量です。
これからも1/48スケールの素晴しさを伝える事が出来ればと思います。
それではまた次のプラモでお会いしましょう。