デジタルカメラ部門の売却
以前からチラホラ噂の有った、オリンパスのカメラ部門の売却話。
どうやらファンドに売却が決まったようですね。
マイクロフォーサーズの片翼を担うオリンパスのブランド名はほぼ無くなるのでしょう。
カメラ事業は赤字垂れ流しでいよいよカメラで食っていくことが出来なくなった模様です。
個人的にオリンパスのカメラは持っていませんでしたが、今回T30購入にあたってOM-D E-M1Ⅱの購入検討をしていただけに驚きの報道です。
マイクロフォーサーズという武器を使いこなせなかった
まあオリンパスに限らずカメラメーカーはどこも斜陽で、その原因、要因としてはスマホの台頭にあると言われてます。
よく考えてみれば普通の人は写真を撮影するのにスマホで充分なわけで、わざわざ高額なカメラの出る幕は無いのかもしれません。
ましてオリンパスのセンサーサイズは小さいマイクロフォーサーズ。
フルサイズ全盛の現在において、マイクロフォーサーズという立ち位置は大きく揺らいでます。
仮に大きく動画向けにかじを取ったところでマイクロフォーサーズの片翼パナソニックがいる。
オリンパスは非常に厳しい戦いを強いられていたと思います。
商品名がとっつきにくい
オリンパスの製品を手に取って使ったことはレンズくらいですから何とも言いようが無いですが、逆にカメラを多少知る身としてオリンパスの印象を述べたいと思います。
まず商品のラインナップとしては同じ規格のパナソニックに通ずるものがあって好感がありますが私としては製品名が長いと思う。
例えば冒頭登場したE-M1。
正式名称がOM-D E-M1 MarkII と長い。
SONYだとa6600、パナソニックだとGH5、キャノンだとEOS R等基本的に他メーカーの製品は1音節で構成されてる。
名前に掛ける想いがあるのはメーカーの勝手であって、それが世に浸透するかは別の話。
オリンパスの歴史を知る人ならOM-Dが何を意味するか分かるのかもしれないけど普通の人はわからんよね。
M1に至ってはハイフンが2箇所、半角か全角か知らんけどスペースも2箇所入る。
必然的に検索をさせるユーザーに負担を強いる事になる。
細かい事だろうけど。
的外れな事を言ってるかもしれないけど、この時代においてはネーミングも非常に無視できない存在だと思うけどね。
スマホとデジタルカメラは似て非なるもの
少なくとも私の生活においてブログ、YouTubeをやっていく上でデジタルカメラは必需品です。
iPhoneは確かに優秀なカメラだと思いますがデジタルカメラを凌駕する物とは考えにくいです今のところ。
ただ私のような存在が現在においてマイノリティなのでしょう。
世の大半の人はスマホで充分。
結果カメラメーカーは差別化を図るため高価なフルサイズ機へと舵を切る。
資金力のないユーザーは切り捨てられる・・・
こうして悪循環に陥りカメラというものが存亡の危機に陥ってると考えます。
オリンパスのカメラ事業売却は同業者にとって対岸の火事ではないはず、パナソニック然りニコン然り。
この冬の時代を生き残るには私ごときには妙案は思いつきません。
デジタルカメラがかつての栄光を取り戻す事は考えにくいですが、それでも未来に向かって良質の製品を作り続けてもらう事を願ってやまないです。