ブラックウォーターと水質
前回まで流木のアク抜きと活着工程を終えて、水槽に投入した訳ですがなにやらアクがじわりじわりとまたにじみ出てくる。
こんなに澄んできたから投入したはずなのに。
ただ角度をつけて実際の色はこんな感じ。
敢えてバックスクリーン貼らない方向で行こうと思うのですが、後ろの壁クロスの色から云って濃いめの麦茶くらいのブラックウォーター具合。
いささかブラックウォーターを良しとしても、こいつは濃すぎる。
ブラックウォーター対策
こうなるとなんらかの対策をしなくてはと思います。
たぶん原因としては、バケツで澄み切った状態からまたアクが出ているという事は水槽内がアルカリ化しているという事。
アルカリ環境になっているのでアクがにじみ出てくるという推測です。
水槽内は常にpH7.8前後の弱アルカリ性領域に突入してる。
水道水のデフォで7.5前後なので水槽内でなんらかの要因でもってpHが上昇しているのは間違いないと思う。
たぶん考えられる要素としては
①ボトムサンド
②フィルターろ材
主にこの二つしか要因が考えられない。
けどどちらも手を打てるはずも無いのでこのままいくしかないのが辛いところ。
ボトムサンドもpHに影響を与える情報が得られなかったので安心していたけれども実際どうかはわからない。
pHの件はさしあたり置いておいて、ブラックウォーター対策を考えよう。
ヒカリブラックホール
活性炭のデメリット
これはブラックホール、カーボンパックの注意欄にも記載されている事なんだけれども活性炭は弱アルカリ性であるという事。
ただでさえアルカリよりなのに、また活性炭の投入でアルカリ方向へ行ってしまうというジレンマ。
うーんクリアウォーターの獲得はこんなにもリスキーな事なのか・・・
打つ手がない訳では無い
pH調整について色々調べてみたんです。
ただ単純にpHそのものを一時的にさげるならクエン酸や市販のpHマイナス剤を使えばそのときだけは下がると思います。
ただその後はまた元通りにアルカリ方向へ戻ってしまう。
それだと何の意味も無いんです。
そこで更に調べていくうちに落ち葉水槽なるアイデアにたどり着いた。
本来ブラックウォーターは弱酸性
本来ブラックウォーターの性質は弱酸性なんです。
ただ私の環境下ではブラックウォーター可(弱酸性)以上のアルカリ物質が存在しててpHの上昇をおこなっている。
この大きい流木の弱酸性を押しのけるアルカリ成分て強くねって話なんだけれども。
とにかく本来ブラックウォーターは弱酸性。
でブラックウォーターの材料、原料としては流木や落ち葉の腐食成分タンニンなど。
で落ち葉水槽と結びつくわけです。
本来落ち葉水槽の目的は換水不要という意欲的なコンセプトのもと誕生したようですが
いまから15年も昔の情報。
しかし私はこれにヒントを得ました。
換水不要の部分はあまり気にならなかったけど、とにかく落ち葉を入れても悪い事は無いという事。
イイかんじの落ち葉探し
自分の意思で落ち葉拾いをしたのは初めてかもしれないw
案外拾ってみると楽しくて形の整ったやつを探すのが妙にハマったりもする。
意外に楽しいかったです。
要は落ち葉水槽でいう落ち葉というのは,広葉樹の葉であればなんでもよいらしそうなので試してみます。
金出して買ったんだよなーとは言えない・・・
煮沸ゆでゆで
これも違うタイプの落ち葉で実際に試してみた後の事であります。
で鍋で煮る、湯がくこと数分。
アクは全くといいほど出てないですね。
というのも北海道では12月から3月(今年は雪が非常に少なかった)くらい積雪に覆われます。
この落ち葉も冬の間は積雪に埋もれていて、いわば自然のアク抜きを3~4カ月に渡って行っていたという事。
元々の葉がどれほどアクがあったか分かりませんが、とにかく水の色を変える成分まではほぼ出ないという事。
そんなのブラックウォーターじゃないじゃん。
となりますがご覧ください。
弱酸性の成分は性質として残ってるんです。
つまり落ち葉はブラックウォーター(ブラックではない)という夢のような素材かもしれないんです。
どうして落ち葉がアクアリウムであまり取り上げられないのか不思議です。
前述したマジックリーフは一部取り上げられたりしますが、落ち葉を熱帯魚に用いようというムーブメントは今のところ感じられません。
よって起こそうじゃないのよムーブメントを。
という事で私が落ち葉水槽の魅力をお伝えしていく伝道者になればと思います。
落ち葉水槽爆誕
どうでしょうか。
実際熱帯魚の生まれ故郷のアマゾン川も参考資料を見ると、川底には落ち葉や枝が無数にある状況があります。
川岸ともなれば落ち葉の混入も全然あり得なくはありませんし、そもそもブラックウォーターの原料ですからね。
という事で落ち葉水槽はこんな感じで廻していきたいと思います。