毎日水槽を眺めていて、なにかぼんやりとした感覚にとらわれる時があります。
なにか違うんだよなーと。
なにかが物足りない。
ていうかマンネリ化したのかもしれない。
何が原因かはわからないけどとりあえず水槽のイメージを変えてみる事にした。
その目論見とは
・バックスクリーンを貼る。
・底板を導入してみる。
と言ったカンジ。
とはいえこれらは本来水槽を立ち上げる時に行われなくてはならない作業かと思う。
これを運用中の水槽で行う事はどんな状況になるのだろうか。
という事で途中なれど思い立ったら吉日、上記2項目をやってやろうじゃないのって事でレッツチャレンジ。
①材料の用意
なによりまずは材料が必要。
バックスクリーンの材料と底板の材料。
ぶっちゃけたった2点のアイテムでイメージを変える事が出来る。
費用対効果はバツグンだ。
バックスクリーンの材料
バックスクリーンの材料は
カッティングシート(好きな色の)
だけ。
たぶんホームセンターにいけばたやすく手に入ると思います。
通常は切り売りしてて、たぶん1mで500円もしなかったと思う。
45cm幅なんだけど、実測は46cmくらいあって、高さは一般的な水槽全てをカバーできると思う寸法。
これを買ったのだいぶ前で、カッティングマシン用のカッティングシートを切らして泣く泣くホームセンターの大きいのをカッティングマシン用にサイズを落として使っていたものです。
バックスクリーンと言ってもアクアリウム用品で同様の商品があると思うけど、結果としてカッティングシートを選んで大正解だったと思います。
こういうアクアリウム売り場に売られてる奴は単なるプラスティック製の薄い板なので何らかの方法で水槽に固定しなくてはいけないです。
ピッタリと固定するには難しく隙間に水が入ったり、汚れが入ったりして景観を損ねる可能性があります。
その点カッティングシートだとピシッと貼り付ける事が出来、水が掛かっても問題ありません。
とりあえずバックスクリーンの材料はカッティングシートです。
45cm幅のが1mあれば充分だとおもいます。
底板の材料
そもそもなぜ底板とするのかと言うと、オールガラス水槽を持ってる方はご存知かと思いますが、底面の場合は底に黒いものを敷いていてもガラスの反射で遮られてしまい、効果が無い事です。
このように水槽の下には黒いパッドを敷いているんだけども照明の反射でもって白っぽくなってしまう。
なので必然的に水槽の下では無く、水槽の中に設置しなくてはなりません。
この材料は
これも大きめのホームセンターで手にはいる塩ビ板です。
60cm水槽用としてはこの910×600㎜が適合します。
いろいろホームセンターに行けば材料がありますが、気を付けたいのが比重。
似たようなものでポリプロピレン製の板があったんですが、ポリプロピレンは比重が0.9と軽く水に浮いてしまいます。
対するこの塩ビ板は比重が1.4と水に沈むので耐水性、コスト等鑑みて塩ビ板がベターな選択かと思います。
この塩ビ板は両面がツルツルグロス仕様で水槽に入れた場合反射するのでは?とおもいやすってみましたが、水に入れた場合研磨してもしなくても変わらなかったというトホホな結果でした。
②材料の加工(カット)
上記2点のアイテムを入手したら、カットするのみです。
バックスクリーン用のカッティングシートは
私の場合オールガラス水槽で厚みが5㎜程あります。
最初から内側に若干小さいサイズにしておいて貼ろうと思いましたので今回の数値は
幅592㎜×高さ390㎜ にしました。
幅で言うと4㎜ずつ内側に入り、高さは上を2㎜ほど隙間を空け、残りが取り合いの感じです。
底板のカットは
何回か修正したので正確な寸法は測り忘れましたが、
幅585㎜×奥行き287㎜
くらいのサイズだったと思います。
かなり水槽の内内サイズより小さくなってますがあるていど小さく切らないと底のコーキングすそに干渉してしまうため、思い切って小さくする必要があります。
ここら辺は実際に水槽をカラにして計った方が良いですね。
線をまっすぐ引くコツ
余談ですが今回もそうですが、何かを切ったりする場合、線をまっすぐ引いて切る必要があります。
そこでマーキングのコツを載せておきます。
こうやって線を引こうとする場合、線を引く為にすくなくとも2カ所以上のポイントが必要となります。
その時マーキングで例えば
こういう風にピッと線を引いた場合、厳密にいえば書き始めのポイントと書き終わりのポイントではけっこうな誤差が出る可能性があります。
どこを基準にすればいいかわからない。
そこで
マーキングする際に、こうして線をV時に二本引き、交わったところをポイントとすれば絶対点を得る事が出来ます。
あとはV時の交点を目掛けて線を引けば限りなくマーキングに忠実な線を引くことができます。
異常余談でした。
③水槽内をカラにする
材料が揃ったら後は水槽に取りつける訳ですが、バックスクリーンはそのまま貼ろうとも検討はしたんですが、どう考えても無理っぽい。
ので水槽をカラにする必要が生じます。
この事態を見越してか?ベアタンク化しているとは言えかなりの労力を必要とすると思われます。
20Lタンクが2つ、20Lバケツ1、17Lバケツ1、10Lバケツ1、7Lバケツ1。
だいたい100Lくらいはカバーできる総量です。
生体の避難場所は30cmキューブを用意。
しばらくは狭いですがこちらに退避です。
ここまでの行程は意外にあっさりと進みました。
しかし熱帯魚をやってて一番嫌なのがサカナを網ですくう時です。
何回やっても好い気はしないです。
なのでお祭りの金魚すくいとかも物凄く抵抗があります。
まあそんなこんなで水槽がカラになりました。
④カッティングシートを貼って底板設置
いきなり一気に貼っちゃってますが、
水槽の背面側を綺麗に洗い、汚れを落としたら石鹸を手に取り濡らした水槽面にごしごしと泡立てるように石鹸を塗り込みます。
そこに裏紙をはがしたカッティングシートを貼付け自由に位置決めして、やわらかいゴムベラで石鹸水を排出させます。
ママレモン的な洗剤を使うパターンとかもありますが、石鹸はめっちゃやりやすかった。
ポイントとしてはシール面はすべて石鹸水で覆う事。
一部でも石鹸水が濡らさっていない部分があると、その部分が張り付いてカッティングシートが動きません。
たっぷり目に塗っても問題はないので多めに行った方がいいですね。
また大きめに切ったカッティングシートを貼った後に切るパターンもありますが、この場合だとツラで切る事は出来ても内側にオフセットして切るのは至難の業で、あらかじめひと回り小さめにして切るのが吉と思います。
底板に関しては切ったものを置くだけです。
コーキングで固定する人もいますが自分は今後の事も考えて単に置き敷きとしました。
カッティングシートは気泡とか入ったりするかなーと思って警戒してましたが、非常に簡単にできましたね。
今回は黒を使用しましたが、青、白等好きな色で対応できるのもカッティングシートの良いところ。
しくじってもそれほど粘着力は強くは無いのでリカバーも容易でしょう。
⑤全てを元通りに戻す
後は退避していた水草、生体、機器類を戻すだけです。
黒バック、黒床はかなりシックな装いとなった印象です。
ビックリしたのがミクロソリウムやアヌビアス等グリーンのコントラストが鮮やかになった事。
緑がガツーンと目に飛び込んできて新鮮です。
またカラシン達も何もバックスクリーンが無い時よりは色鮮やかさが増したと思います。
苦労しましたが、イメージチェンジにはバッチリの改修となりました。